台湾北東部・宜蘭(ぎらん)県蘇澳(すおう)で21日に18人が死亡した特急列車の脱線事故で、宜蘭地方検察署(地検)は22日深夜、業務上過失致死容疑で運転士の身柄拘束を宜蘭地方法院(地裁)に申請した。台湾メディアによると、地裁は審理の結果、23日早朝、50万台湾元(約180万円)で保釈を認めた。運転士はけがを負って入院していたが、地検が22日午前から事情を聴いていた 地検は、運転士が制限時速75キロのカーブに速度超過で進入したため列車が脱線したと断定。主任検察官は事故当時の速度について「100キロ超の可能性も排除しない」としている 地検は、運転士が速度超過を自動で制御する「自動列車防護装置」(ATP)を切っていた疑いも含め事情を聴いていたが、証言が一定しないことから、証拠隠滅や逃亡の恐れがあるなどとして身柄拘束を申請していた