見せかけの「凪」荒れる漁場 続く中国側の恫喝、監視、密漁 漁船は領有権争いの「先兵」

2017年07月14日 10時58分52秒 | Weblog

マニラから車で4時間、未明のスービック漁港(ザンバレス州)で、漁師のバルデアさん(32)が陸揚げしたばかりのハタやタイの売れ行きを見守っていた。約240キロ沖のスカボロー礁(中国名・黄岩島)周辺で、仲間8人と9日間かけて捕ってきた大事な収入源だ

17歳で漁師になったバルデアさんにとって、スカボロー礁周辺は「庭」も同然だった。しかし、一家の生活を支えていた豊かな漁場はこの5年間、“紅い波”に荒らされた。2012年6月、スカボロー礁の実効支配を固めた中国によって、バルデアさんらフィリピン漁民は漁場から追い出されたのだった

フィリピンのアキノ前政権は中国を相手取り、国連海洋法条約に基づく仲裁裁判を起こし、昨年7月に全面勝訴した。中国は裁定を「紙くず」と反発。ドゥテルテ大統領は10月、裁定の「棚上げ」に応じ、フィリピン漁民は同礁周辺での漁再開が許された

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