フランス国鉄の機関車に牽引され、
VSOEがパリ東駅に姿を現しました。
牽引する機関車の運行は、
基本的にそれぞれの通過国が担っています。
営業速度が優に時速300kmを超える
フランスが誇る高速鉄道 ＝ TGVの横に入線するVSOE ・・
新旧対照的な光景です。
ちなみに、
TGVとは 『Train Grande Vitesse 最大速度の列車 』 の略です。
かつて、『走る貴婦人 』 と称された優雅な車体 ・・
パリ東駅の雰囲気がひと際華やかに変わりました。
パリで下車する乗客をエスコートするキャビン スチュアード ・・
満面の笑顔で見送ります。
19世紀末に始まったオリエント急行の時代 ・・
そして、1982年、それを再びよみがえらせたVSOE ・・
ふたつの時代を通じて、
数え切れないくらい多くの人々の夢を運んだ車体を見ていると、
慈しみの気持ちが沸いてきます。
古き良きものは美しい ・・
そんな言葉をつぶやいているような ・・
VSOEには、長い歴史に裏付けられた風格がにじみ出ていました。
晩秋のパリ ・・
VSOEで訪れるにはいちばんいい季節です。
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