
四天王寺 の
戌亥 (いぬい) の方向 (北西)
にある乾門 ・・・

その山門に通じる 参道 に、

昭和の香りが漂う喫茶店があります。

『門』

かつて、日本中どこの町の
どの通りにもあった喫茶店 ・・・

姉妹が営む 『門』 は
開店からおよそ半世紀が経つそうです。

磨き込まれた店内は、

経年は感じさせるものの
清潔感にあふれています。

ゆっくり時間をかけて落とすコーヒーは、

ちょっと濃いめ ・・・

カウンターは常連さんの指定席です。

常連さんが持参したおみやげは、
そこにいるみんなで分けるのが
暗黙のルールです。

可愛い色紙に包まれた爪楊枝 ・・・

さり気ない心遣い が感じられます。

壁にかかる書は禅の言葉で
『喫茶去 (きっさこ) 』 ・・・

『お茶でも一杯いかがですか』
という意味です。

四天王寺第104世官長
槇場 弘映 (まきば こうえい) の揮毫です。

喫茶店 ・・・
時には さてん ・・・
カフェとは違う日本独特の生活文化 ・・・
今後は消えていくのでしょうか。
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