JFK-World 世界の撮影・取材地トピック

Freelance Film Director
TV-CMおよびTVドキュメンタリー番組のディレクター & カメラマン

ヤング アーティスト

2010年02月27日 | アジア

1942年、日本はバリ島を占領下におきます。

太平洋戦争は、神々の島 バリ島にも大きな変化をもたらしました。

戦後、独立したインドネシアに組み込まれたバリ島は、
観光地への道を選択します。

観光地化のためのインフラ整備などには、
日本の戦後賠償金が少なからず使われました。

戦後は、バリ絵画にも大きな変化が現れました。
端的にいうと、
それは外貨を得るためのひとつの手段となったことです。



多くの若い世代が、画家を志すようになりました。

戦後バリ島に移り住んだ西洋人の画家たちによって、
子どもたちのための絵の学校もつくられました。

こうして登場したのが、ヤング アーティスト派といわれる
新たなバリ絵画のスタイルです。



ヤング アーティスト スタイルの特徴は、
鮮やかな色彩 ・・そして、光と影が作り出す陰影を排除し、
輪郭をはっきりと描きだすことです。

奥行きだけではなく絵の中に主従の関係を表現してしまう
遠近法を取り入れず、
平面的に上下左右いっぱいに絵の対象が散りばめられています。



モチーフには、バリ島の農村風景や伝統行事 ・・
つまり 「日常」 が多く描かれています。

このような変遷を経て、バリ絵画は、
世界中にファンをもつアートとして成功を遂げました。

jfk-world


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