JFK-World 世界の撮影・取材地トピック

Freelance Film Director
TV-CMおよびTVドキュメンタリー番組のディレクター & カメラマン

La Mamounia ラ マムーニア

2023年09月15日 | アフリカ

アメリカ人の医師とその家族が、
モロッコ マラケシュの
ジャマ エル フナ広場 で殺人を
目撃するところから始まるサスペンス。



ヒッチコック監督の
『知りすぎていた男』 ・・・



家族の滞在したホテルが、



北アフリカ随一の名門 ・・・



ジャマ エル フナ広場に程近い
ホテル ラ マムーニア です。
(公式ウェブサイト)

注:2020年に大改装があったため、
  現在の外観、内観は
  異なっている可能性あり。



この映画が公開されたのは、
イスラム文化が日本やアメリカ、
そしてヨーロッパ諸国に
まだ十分に浸透していなかった時代。



イスラム圏の
風習などの特異性がミステリアスで、
いっそうサスペンスに
拍車をかけました。



ヒッチコック一流の状況設定ですね。



映画冒頭の印象的なシーンは、
家族がチェックインを済ませ一息つく
ラ マムーニアの部屋 ・・・



そこに、ドリス・デイ(医師の妻役)の
歌が挿入されます。



♪The Future's not ours to see
未来のことは、誰にもわからない♪




この歌詞が暗示しているように、
予想できないストーリーが
展開していきます。



また、
ヒッチコック サスペンスの重要な
舞台となった ラ マムーニア には
こんなエピソードも ・・・



広大な敷地には、おびただしい数の
鳥が生息しています。
窓を開けていると、
その鳴き声がすさまじい。



ヒッチコックは、
『知りすぎていた男』の撮影で
ここに滞在中、



あの名作
『鳥』のヒントを得たそうです。



ともあれ、今年100周年を迎えた
ラ マムーニアは、
今回の地震による大きな被害は
免れたようです。



ところで、イスラム圏 に撮影・取材に
行く機会はさほど多くありませんが、



行けば必ず
工芸品などの美しさに感動します。


(写真借用 今回のモロッコ地震)
地震は、一瞬ですべてのものを
無にしてしまいます。



犠牲になられた方々を悼むとともに、
できるだけ多くの文化財が
無事であることを願うばかりです。


Doris Day
Que sera sera
映画『知りすぎていた男』より。

JFK-World
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2 コメント

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ケセラセラ♬♬ (アミ)
2023-09-15 07:47:26
昭和人間の私。
昔の良質な映画にため息を。
「ケセラセラ」の曲が流れてきそう…。
アメリカでも、古い俳優さんのほうが安心して観れます。
日本もしかり。
余り、若手は存じません!!
返信する
Unknown (JFK)
2023-09-15 07:54:12
アミさん、ありがとうございます。
CGなどがない時代、撮影は常に一発撮りでした。
そこには、緊張感と共に、わくわくする醍醐味がありました。
返信する

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