ふじこーの「アレが気になる」

身の回りのちょっと気になる事や物など気ままに書き綴っていこうと思います。

ネタバレ「アザーズ」

2005-02-21 | 映画、TVドラマ
●かなりネタバレなので注意!



ストーリー

第二次世界大戦直後、古い洋館に母親(グレース)と
二人の子供(アン、ニコラス)が住んでいた。
グレースは光アレルギーの子供達を守るために窓を
カーテンで覆っているため、邸内は昼間でも薄暗い。
突然居なくなった使用人たちの代わりに3人の召し使い
達が来た時から様々な怪現象が起こり始める。
誰もいないはずの2階で大勢の足音がしたり、無人の
部屋でピアノが鳴り響く。アンも男の子やお婆さんを
見たと言い出す。
次第に3人の召し使い達も意味ありげな言葉を口に
するようになり、グレースは恐怖に脅える・・・。
何者かがこの屋敷にいる?侵入者の正体は?
召し使い達は何を知っているのか?


見る前にネタバレサイトで「オチ」を知ってしまって
いたので、楽しみは半減したかもしれない。
だが、それでも十分楽しめた。ストーリーに集中
出来たのでかえって良かったかも。
グレースを演じるニコール・キッドマンが美しく、
ヒッチコックなどの古き良き時代の映画を
思い出させる。
そういえば製作はトム・クルーズだったか。納得。

ゴシックホラーという事だが、あまり恐怖は
感じなかった。どちらかというとミステリーの要素が
強い感じがする。
怖さを感じるとすれば、グレースが徐々にノイローゼ
気味になっていく過程だろうか?(これも伏線)

伏線がどういう風に張られているのか注意して
見ていたが、そんなに解りにくくは無いと思う。
勘の良い人なら中盤ぐらいまでに分かるだろう。
同じオチの「シックスセンス」と比べると、かなり
解りやすく作られている。ちょっとヒント出し過ぎ
じゃ無いの?と感じる場面もあったぐらい。
これを見ると「シックスセンス」は良く出来た映画
だと今更ながら思う。伏線の置き方が絶妙だった。

結局、霊だと思っていた男の子やお婆さん達が
実は人間で、死んでいたのはグレース達の方だったと
いうオチ。
お婆さんの目撃回数が多かったのは降霊術師(?)
だったからで、アンの顔がお婆さんの顔になっていた
のもそれで説明がつく。
ただ、邸内にある墓はグレース達3人の物だとばかり
思っていたのだが、召使い達の墓だったとは・・・。
ここはちょっと意外だった。
また、二人の子供が何度か見せる奇妙な息の仕方の
意味が解らなかったが、ラストにグレースが真実を
思いだすシーンでやっと解った。そういやグレースも
ずっと偏頭痛に悩まされていたっけ。

さて、真実を思い出したグレース母子は安らかに
天国に・・・かと思いきや、そのまま屋敷に
住みついてやってきた人間を追い出すつもりらしい。
この母子が救われる事は無いのだろうか。

しかし、この映画を見て、自分の事が客観的に
見られないというのは怖いなとつくづく思った。
自分が思っていたのと180°違う現実・・・。
視野が狭くなって自分の都合良いようにしか解釈
出来ない事は、日常にもままあると思う。
僕も気をつけるようにしよう。