加東市議会議員・藤尾潔の出る杭日記

出ない杭は地面で腐食します。杭を打つ手も結構しびれているはず。
打たれないような杭では使い物になりません。

議会運営委員会

2008-12-09 10:00:11 | Weblog
昨日は議会運営委員会があり、議員定数の問題・開かれた議会をめざす請願書が審議されました。
結論から先に書くと、両案とも継続審議となったようです。(質疑終了後は退出を命じられたので、継続審議が決まったところは見ていないので伝聞です。)
今後とも精力的な審議を期待したいものです。

さて、議員定数の問題ですが、
長谷川委員より、例の「この問題は今後2年で議運で調査することになっている。」「なぜ今出したのか」という質疑。
初日の小川議員への答えと似たような感じになりましたが、「今までの議運の動きが遅いと感じた。私たちは議員定数16を目指したいのでより積極的に動いている。場合によっては長期間の議論になることも想定してるので、今提出した。}
と答えました。
この議論は、こちらが正当な手続きを経て議案を出している以上、どこまでいっても平行線だと思います。「反対するための理由づくり」にしかなりません。
私も含めて、議員というのは自分のコントロールできない積極的な動きというのは嫌なものですが、それに注文つけても仕方がないように思います。
問題は議案の中身だと思います。政局より政策、とか言うと支持率が急降下しそうですが…
努めて冷静に、と思っていましたが、微妙に血圧が上がって「そんな議論は不毛でしょう。」「それは内輪の話であって、住民に理解されないと思います」と言ってしまいました。

つづいて松本委員から。
・交付税財源のオーバーを問題にされているが、税の25%は自由に使えるはずなので、そのあたりを加味しているか。
・財政問題から入るなら、定数をそのままで報酬を下げるという選択肢は考えなかったか。
という質疑がありました。ようやく内容についての議論になりました。
一点目はテクニカルな話で少し難しいですが、議会費で交付税算入されている金額は約1億円。仮に、松本委員の税の25%の部分を、割合で加算すると1億2000ー3000万円程度まで使ってよい、とも考えられる。
そのあたりを加味しても、現在の議会費1億7500万円ではオーバーしてしまいます。
二点目については、そういう考え方もあると思う。しかし、私たちは、議員が専門性を高めるため専業でやれるようにしておくべきだと思うので、その選択肢は取らなかった、と回答しました。


井上(茂)副委員長から。
・定数を減らすと、委員会が成り立たなくなるのでは。
・合併後ということもあり、住民の声を細かく吸い上げられなくなるのでは。
との質疑がありました。
これに関しては、言われていることはよくわかります。定数を減らすと、より住民の声は吸い上げにくくなるであろうとは思います。
逆に、メリットとしては議論がしやすい(この点については、井上副委員長も理解している、と言っていただけて少しほっとしました。私の価値観が変なのか、と思っていましたので)
そして財政面、というのがあげられると思います。
ですから、このメリット・デメリットの直線の中で、どの点でバランスを取るのか、という問題になると私は思っています。

私は、16名になっても、16名の議員がそれぞれ今以上に住民の声に耳を傾ければ問題はないと思う。旧町の問題も、それぞれの議員が新市全体で活動すればよい。私は秋津でも高岡でも行きますよ。と答えました。
(そのあと、高岡は怒られるかも知れませんが…と議員向けユーモアを飛ばしたつもりが、すべってしまいました。まぁ、加東市の西端、というだけで他意はなかったのですが)
また、もう一点。
「住民の声が届かない」ことを理由にするなら、住民が
・自分たちの声が届かなくなるので、定数は減らさないでほしい。
・合併直後なので、地域の声が届かなくなるかも知れない。
と、本当に思っているか、ということです。私は、住民のみなさんとの対話する中で必ずしもそういう意見が主流だとは思えません。
(ただ、旧東条町では、「定数を減らすと東条の議員がいなくなる」という価値観をお持ちの住民もおられます。)

その後、どのような議論で継続審議になったかはわかりません。

請願の件は、
・議会のケーブルテレビでの完全中継
・インターネット中継の実施
・委員会議事録や資料のネットでの公開
という点で、請願者は「近隣他市に比べての加東市の取り組みの遅れ」といった点からの請願であることを紹介させていただきました。
その後、ネット中継のCATVに対する利点(見たいところだけを見られる)などの補足説明をしました。
その後、同様に退室を要請されたのでどのような議論で継続審議になったかはわかりません。