湧水めぐり・まち歩き 藤川格司

水を調べている日々を書き込む予定です。最近は熱海のまち歩きを楽しんでいます。

初川の白い帯

2021年07月23日 | 熱海だより
初川の白い帯

伊豆山で土石流が発生した日(2021/7/3)に、初川のそばを通ったら「ゴーン、ゴーン」とすごい音がしていました。河川の水位は0.3~0.5mくらいと思いましたが、流速がすごかったです。水はもちろん濁っていました。

地点-3 初川の河床
水の濁りが取れると、白い帯が出来ていました。まるで龍が暴れたようです。熱海には龍を祭る神社仏閣が多く、例えば伊豆山神社の赤白ニ龍が有名です。河が暴れたときは龍の仕業と考えたのでしょうか。
三面張りの河床のコンクリートが岩で削られて、きれいな筋が出来ていました。河道がカーブしているので、見事に水の流れを示しています。三面張りは河床勾配の急なところに設置されていました。
初川(はつかわ)は、その源を熱海市の西部に位置する鷹ノ巣山(標高700m)に発し、市街地を貫流して熱海港に注ぐ、幹川流路延長3.25Km、流域面積約6.8Km2の二級河川です。河床勾配が中上流部で1/20以上、下流部において1/40程度と急勾配です。(国土交通省)
どれくらいの流速と流量だったのでしょうか。ピーク流量が85m3/secです。河床の1段目のコンクリートのところぐらいの水位だったので、1/8ぐらいで、10m3/secと推定する。川幅6m、水深0.5mで河川断面積3m2で流速は3.3m/secとなります。ちょっと早すぎるかな。まー半分の1.6m/secぐらいの流速かな。
これぐらいあると大きな石がごろごろ転がるかな。


図-1位置(観光マップに加筆)
写真の地点を示します。


地点-1


地点-1 水位計が設置されている


地点-1 水位計


地点-2 石が残されている


地点-3 (再掲載)


地点-3 下流側 
滝を作っている。河床勾配をゆるやかにするためかな。


地点-4
岩が転がった跡がいっぱい。


地点-5 三面張りはここまで。


地点-6 河床勾配がゆるやか


河床の石の表面がボコボコになっている。流れが強かったことを示している。


地点-7


地点-8


河口
河口が少し閉塞しているように見える。


河口
河口をみると、増水したのがうそのようです。あれだけすごい音をして岩がごろごろしていたと思ったのに、すごく不思議です。

いつも初川を見ています。河床の急なところだけ、三面張りになっているのに、今回気がつきました。川と人の歴史がここにもあることがわかりました。
糸川や和田川は?

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