今年、再び小豆島からオリーブを購入しました。
前回は、3キロ購入、半分を、苛性ソーダであく抜き、残り半分は10%塩水に漬けて冷蔵庫で保管、という方法を試してみました。
この時の苛性ソーダあく抜きは大成功で、とても美味しく漬けることができました。
なので今回は、3キロ全部、苛性ソーダで漬けてみます。
懸案は、苛性ソーダの状態。
苛性ソーダって劇物の割には、容器の密閉性は全然ないのです。
(まさかそんなちゃちな容器だとは思ってもみなかった。)
金属厳禁とはいえ、ガラスやプラスチックでも、もっと密閉性のある容器はありそうなものなのに・・。ガラスジャーかプラスチックタッパに移し替えておけばよかった・・。
普通に置いておくだけで、フレーク状のものは湿気を吸って汗をかいたようになり、一部はダンゴになってしまっていました。
でも、捨てるのも厄介なのでこれでいきます。
(これが出来上がりに大きな影響を・・・)
翌日、オリーブが部分的に茶色っぽくなってしまっていることが判明。
前回は、冴え冴えとした緑色になってたのに・・・。
そして水晒し開始から2日後、味見。
う・・・・・渋い!
渋が抜け切れていません。
おそらく最初のアルカリの濃度不足(染みこみ不足)です。
困ったので、もう一晩水で晒すことに。あと、今更だけれど、少しアルカリ性だといいのかな?と重曹を少々振り込んでみました・・・。
このあたりでガッカリしてしまって、写真を撮る気合が一気に失せました。
翌日、見てみると溶液がうっすら白濁。
重曹で油脂分がとけたのか、それとも発酵か・・・。
多少のアクは諦めて塩漬け開始。
塩漬けしている間にもアクは抜けるでしょう、きっと。
まずは晒している水を全部捨て、2%の塩水で、漬け込み。
数時間後、3%に濃度をあげて、冷蔵庫へ。
冷蔵庫に入れたので油断して数日。
冷蔵庫でとても邪魔なので、次の週末、小分けします。
■■次への課題
・古くなった苛性ソーダは使わない方がいいかも。
・重曹を使う方法もあるらしいので、それを調べる。
重曹ならば小分けで売っており、新品を買えば状態が確実なので。
・潔く、化学物質に頼らず、10%塩水で漬け込む、という原点に回帰すべきか。
・アルカリ漬け込み方式の失敗例ブログはあまりないようなので、皆さん参考にして下さい。
■参考情報
「アルファ」今回オリーブを購入したお店
このブログにコメントを頂き、購入させて頂きました。
基本は洋品店で、生オリーブはホームページ内にはありません。
問い合わせフォームから連絡を入れるとよいと思います。
■■小豆島のオリーブ新漬け2015メモ
今回の手順は次の通り。
(1)水曜夜 梅酒のボトル6リットル入りに、オリーブ3キロ、水2.5リットルが入ることを確認。
(この容器が冷蔵庫に入るかも確認すべきだった)
(2)苛性ソーダ溶液を作る。
前回2%で9時間でやや漬かりすぎだったので、今回はやや長く漬けることもあり1.8%にしてみた。
(苛性ソーダが劣化していることを考慮すると、2.5%くらいでもよかった)
(3)水曜夜9時くらいに漬け込み開始。
(時々容器を揺するといいかもしれない)
木曜朝8時くらいにチェック。(11時間)
(4)オリーブの表面から3分の2くらいまでうす茶色に変色していたので、これでいいことにする。
(前回は種のところまで茶色くなっていたので、それくらいまでやるべきだった)
水をちょろちょろ流しながら、木曜夕方まであく抜き。
(ストローのようなもので水を容器の底に送りこむような感じで)
(5)木曜夜は水をとめ、金曜朝に水を交換。その後も、気づいたときに水を交換した。
(6)金曜昼過ぎくらいに、オリーブが部分的に黒っぽくなっていることが判明。
原因は不明。苛性ソーダのしみこみ方のムラ、または水にさらしてある環境で、何らかのムラが?
(7)(水晒し開始から二日半後)土曜日夜に味見したところ、まだ渋い・・。
(前回はこの時点ですっかり渋くなっていたのに・・)
もう一晩水にさらすことに。 アルカリ性だといいのかな、と重曹を少し振り入れてみたけれど、これはたぶんよくなかった。
(8)日曜の朝見てみると、水が少々白濁。重曹のせいで、油脂分が溶け出して濁ったか、または発酵?
水をたっぷり注ぎ込み、水さらしの延長。
(9)日曜の午後。味見すると、渋の抜け具合はまあまあ。多少残っていても、塩水漬け期間中に抜けることを祈る・・。
最初2%の塩水で漬け、徐々に濃度を上げていくそうなのだが、間違えて4%の塩水を2.5リットル作ってしまっていた。
なので1.25リットル水を入れ、1.25リットル、その4%塩水を入れて漬け込み(2%)。
(10)日曜夜。 容器から1.25リットル塩水(2%)を捨て、そこに4%塩水の残り1.2リットルを投入。都合、3%?
心配なので容器ごと冷蔵庫に。
この梅酒ボトルが巨大なため、冷蔵庫の棚板を一枚外さないと入れることができず、 いろいろ大変だった。
(11)冷蔵庫に入れたため安心して、しばらく放置。
10日後、瓶に小分け作業。
8%の塩水を1リットルほど作っておき、その塩水のみ使ったり、もとの漬け汁と適宜混合して、薄塩版、濃い塩版など何種類か作ってみた。 味が薄い方から食べ進む予定。