採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

雑誌『地上』

2012-06-14 | +きのこ

家の光協会という団体があります。
怪しい宗教団体のようにも聞こえますが、実は、農業・農村文化の向上を目指す、JA(農協)グループの出版・文化団体です。
大正14(1925)年から、雑誌『家の光』の出版などの事業を行っているようです。

雑誌『地上』は昭和22(1947)年に創刊された「農と食の総合誌」。
読者対象は主に地域農業の担い手、JA青年部員、JA役職員、地域リーダー層ですが、近年女性読者も増えてきているとか。
創刊以来、追求してきたテーマは、
(1)農業、農村の持つ多面的価値のアピール
(2)農業を取り巻くさまざまな情報提供と問題提起
(3)生産者と消費者の交流促進
(4)共生の思想をもとにした快適な地域社会・農村づくりの提案など。

能書きだけ読むとマニアックな専門誌のように見えますが、実際は、なんか美味しそうな野菜やその栽培技術等が載っていて、素人でも(食べものが好きならば)かなり楽しい雑誌です。

例えばTV番組『ガイアの夜明け』によくコンビニ業界が出てきますが、コンビニ業界人ではなく、またさほど立ち寄らない私でも結構興味深く見られるように、農業界の裏話(?)も興味深いです。

といっても、実は毎号読んでいる訳ではないのですが。

何しろこの雑誌は、本屋さんには置かれていません。
JAを通じて配布(販売)されるか、もしくは定期購読するしかないようです。
図書館にもあるかも?(調べてみなくては)


この雑誌のインターネットサイトもあるものの、内容はあまり読めないです。
興味深く思っている雑誌ではありますが、触れる機会がなくて残念。


えー、中途半端にしか知らない雑誌を何で紹介しているかといいますと。

「地上」2010年11月号 2009年11月号の・・・
「地上」2010年11月号 アグリ@ナビというコーナーに当ブログを紹介して頂きました。 



担当者さんからご紹介頂いたところによると・・・

”「アグリ@ナビ」は、読者に有益な情報提供を目的とし、各種のホームページ・ブ ログを紹介する連載コーナーです。 毎月2ページにわたっておよそ5~7本のホームページを紹介しています。
掲載サイトは農家のホームページ・ブログを中心に、自治体や企業の取り組み、海外ニュースサイト、個人の研究活動まで多岐にわたっています。
掲載サイトのセレクト及び執筆は、作家・編集者の北山耕平氏が担っています 。 ”

とのこと。

北山耕平さんは、なんと、1970年代~80年代に、『別冊宝島』『POPYE』『写楽』『BE-PAL』など錚々たる雑誌の出版に編集者として携わって来られた方です。

サブカルチャー最先端の都会派が何故JAの農業雑誌に!?

と思ったら、1979年頃のアメリカ滞在をきっかけに、アメリカ先住民族の文化や精神世界について研究を深めて来られて、今はむしろ「大地との関わり」や「農」、「ストーリーテリング」に関する著作・翻訳を多数出版されていらっしゃるのだそうです。

ひえぇぇぇぇ!

そんな方に、このヘロヘロなブログを読まれてしまうなんて!
恥ずかしすぎる!!
とはいえ、滅多にない機会なので、有り難く受けさせて頂きました。 


どういう紹介の仕方を・・・?と思っていたところ、
農業雑誌だけに、栽培でなく「採集」というポイント、そして、以前記事にした、「ウィトラコチェ(トウモロコシの穂に黒穂菌が寄生して出来るキノコ)を食べてみた」という無謀なチャレンジに着目して頂きました。

丁度畑を始めたばかりで、気ままな採集生活とは違う、いわば拘束される感じに悶々としていたところだったので、「そうよねー、やっぱお気楽採集生活って大事よね~」と、自分のスタンスを再認識する(畑をさぼる)いい機会になりました。
(とはいえその後畑も続けて、だいぶ慣れてきましたが。あまりコントロールしようとしすぎない、採集的畑生活です。) 



雑誌に紹介されたので、アクセス数が増えたか、というと、特にそういうことはなかったように思います。
雑誌(紙媒体)とネットって、割と相性が悪い気がします。

紙で読んでちょっと気になったものを、すぐにパソコンで調べるか、というと、(普通は)必ずしもそうではないですよね。
本や雑誌は、寝ころんでリビングやベッドルームで読みますが、その時パソコンは、すぐそばにはなく、また電源も切れている場合が多いと思います。
(よほど印象深いものは、読んだ後しばらくして、パソコンの前に行った時にまた思い出すでしょうけれど)

雑誌『地上』のインターネットサイトで、アグリ@ナビの記事が読めたらいいのになあ。
webサイト紹介という内容は、やはりwebサイト上に置く方が相性がいいと思います。
リンク先を、すぐに見に行けますよね。

更に、期間限定の数ヶ月分といわず、バックナンバー分全て見られたらいいのになあ。
バックナンバーが検索にひっかかって、訪ねて来る人もいて、貴重な財産だと思うのだけれど。
サイト紹介だと、紹介されたサイトが消えてしまったりして、問題なのだろうか。
でもそれはそれで、何らかの歴史を示している気もするのだけれど。

------------------

紙でもwebでも、そしてその他媒体でも、農業情報ってもっと沢山目に触れる機会があるといいなあ、と思います。
いい媒体ではないかと思うのが、ラジオ。

地方の人や農業関係者って、車に乗る機会が多く、(移動中や農作業中に)ラジオを聞くことが多いのではないかと思います。
私も車によく乗るので、(CDプレーヤー故障のためもあり)よくラジオを聞きます。
でも、東京のFM局は、おしなべて、東京のおしゃれスポットの話とか、音程を外してるのに恥ずかしげもない歌手やタレントの話ばかり。

地方民間FM局も、おしゃれ東京FM局の真似なのかどうか、素人ぽいDJが、「おしゃれ方向」を目指した話をしているだけのように思います。
(そもそも、折角若向けおしゃれ番組を作っても、若い人ってラジオなんて聞かないですよね?ラジオ持っていない人が多いとか)
(民放AMは、たまに合わせると野球だったりしてすぐまた変えてしまって、あまり聞いたことありません。すみません)


地方に住んでいる中高年にとっては、東京って遠いし、その地方のおしゃれスポットですら、なかなか行けません。
(年取ると、行動力が減ってしまってねえ・・・)

むしろ普段よく目にするのは、田園風景。

こちら方面にも、ネタは沢山あるのではないかしら。
農業に関して、どんな研究や品種改良が行われているのか、商品流通はどうなっているのか、鮮度保持のコツは、などなど、あまり知られていないけれど、深めて調べれば面白いことは沢山ありそうです。
研究者を呼んできてインタビューをするなり色々方法はあるのではないかしら。

セリフを噛まずに上手く喋れるかは大した問題ではないはずです。
重要なのは知性だと思う。

若い人ではなく成熟した人、素人ではなく専門家の話を聞きたいです。


聞き流し、聞き逃すことも多いラジオなので、一度真面目に番組を作れば(いい番組であれば)、再放送数回にも耐えると思うのだけれど。
むしろ低コストでは。
(プロかよ、と言いたくなるような若い歌手とヘタなDJのトークなんて、聞くのは一度未満で十分)
 

家の光協会さん、というかJAさんへ。 
出来れば昼休み枠とかで、どこかの局のスポンサーになって、面白いラジオ番組作って下さい。 
都会の人にも地方の人にも面白い農業ネタって、きっとあると思うのですが・・・。 
DJは、英語が喋れなくても日本語が喋れれば十分です。
顔やスタイルも、どうでもいいです。



(1)雑誌「地上」HP
 アグリ@ナビは2012年2月以降休載です。
 web上でバックナンバーが読めなくて残念なのですが、ブログのお友達、佐渡のyataさんや、秋田のミレイさんも紹介されていました。 

(2)Wikipedia 北山耕平 

(3)北山耕平さんブログ
 北山さんはしばらく前に脳梗塞で体調を崩されていたようですが、いまはほぼ普通に歩いたり出来るようになったそうです。
 早くお元気になって執筆を再開して下さいますように。 

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ズッキーニ類植え付け

2012-06-13 | +その他

畑の作業の中でも一番苦手感があるのが、種まき。

世の中には種とみれば何でも蒔いてみる、というタイプの方もいるようですが、私はむしろ、実を拾ったり集めたりしてくるタイプ。
何かこう、土に埋めるというのに抵抗感があるのです。


だって。

芽が出るっていうことが、信じられなくて。(特に小さい粒の種)
あと、土ってじめじめベトベトしていて、(サッパリ乾いた種の袋の中より)居心地悪そうなんだもの。
で、なんかやだなーと迷っているうちに播き時を逸することが多々あります。


しかぁーーーーし!

家庭菜園もそろそろ3年目。
そんなたわけたことを言っていてはいけない。

今年の目標は、「とりあえず播く!」


ジャガイモは粒が大きいのでいかにも芽が出やすそうだし、経験的にも概ね大丈夫なので、割と信頼感を持って埋めることができました。

サトイモも割と芽が出やすいはず、と信じて埋め込み。念のため沢山埋めておきました。(まだ出てこないところがある)

サツマイモはね、ツルを挿すので、植えた直後から葉っぱが見えていて、気分的には嬉しいものです(でもその後結構枯れた)。

タネが小粒でどうも信用ならない人参ですが、ばららららっ、と播いて踏んづけておいたら、結構芽が出てきました。
(芽が出たら出たで、間引きがまたヘタクソなんだな)


今年出遅れてしまったのが、こちら。
ズッキーニ類。

ズッキーニ類

春に雨が多くて畑の準備が進まず、さんざん先送りした末にベランダのポットに播いておきました。

ズッキーニ(本命)、カボチャ数種、トランペットズッキーニ(鶴首かぼちゃ)などなど・・・。

芽が出たのはいいのですが、(案の定)どれがどれだか分からなく・・・・。 

ズッキーニ類

ぷっくり可愛いフタバをじっと見つめてみても、どれがどれだか分かりません・・・。 

(昨年は種を地面に直播きしたので、このような混乱は起きませんでした) 


なるようになるさ、と畝ひとつに、これらの苗を全部植えてしまいました。
ズッキーニは葉がかなり大きくなり、カボチャは葉は小さいもののツルが長く伸びるので、ズッキーニとカボチャが交互になるように、ヤマをかけてみましたが、どうなるかな?

ズッキーニ類

6/18,今のところまだ、どれがどれかは分かりません。
わらびさんによると、どれもズッキーニっぽいとのこと。 


更に成長後の畝の様子、また載せますね。

 



■■ズッキーニ類植え付け記録
・植え付け 2012年6月3日
・ポットに一粒種を蒔き、本葉一枚出た程度まで育苗後、畑に移植。
・カボチャとズッキーニが混在した状態でひと畝に植え付け。




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タマネギ2012:収穫

2012-06-12 | +その他

6/7、畑に行ってみると・・・
 

タマネギ

タマネギがみな、ぱたぱたと倒れていました。
これは、ほぼ成熟が終わって、休眠に入ろうというサインのようです。

つまりそろそろ収穫ということ。 

タマネギ

こんな感じで倒したままでも、1週間くらい放置しておくと、いくらかは玉が太るそうです。でも、一方で、保存性は落ちる、という説もあります。
今年は、倒伏し次第収穫することにしました。 

引き抜いた玉を畑に数日置いて乾かしてもよいようですが、その間雨が降ると葉っぱがデロデロになって、その後の処理が大変惨めなので(経験有)、引き抜き次第持ち帰りです。 

タマネギ

抜いてきたタマネギは、昨年は数個ずつ縛って物干し竿にぶらさげておきましたが、今年はこんな風に仮干し。

葉っぱがしんなりしてきたら、三つ編みタマネギをやってみようかと思って!! 
昨年はニンニクでなかなか可愛い三つ編みが出来たので、今年はタマネギでもやってみたいのです。 


葉っぱはまだ生乾きですが(カビないか心配しつつも)、いくつか三つ編みの実験をしてみました。
片手で安全に持てる量というと、サイズにもよるけれど、せいぜい7個くらいかな。
あまり三つ編みにする価値がないかもしれない・・・。


(三つ編タマネギを作ったら、別記事にします)


■■タマネギ植え付け記録
・植え付け 2011年11月13日
・近所のホームセンターでは苗はほぼ売り切れ。つまり植え付けはよそより遅れ気味。
・ヒーロー(やや太苗)100本  OL黄(細苗)200本
・活着は、よくなかった。苗のうちにだいぶ死んだ。
・OL黄のうち葯150本分は、3月頃?の強風でマルチがはがれた。
・冬が寒かったせいか、玉が太り始めるのは遅かった気がする。
・ヒーローの方が大玉の傾向。ずっとマルチをしてあったせいもあるかもしれない。
・しまう際は、サイズ別に適当に分けたため、2品種が混ざった。







■参考情報
(1)昨年作った三つ編みニンニク

(2)最初の3個をうまく固定する方法

(3)タマネギの場合は全方位に玉が連なるように編む

(3)雫のように、連ねる方法も 

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畑に・・・

2012-06-11 | +その他

とある夕方畑に行ってみると・・・
 

柿開花

もこらもこらした生き物が・・・。

キジはよく見かけますが、違いますよね。 

めんどり

このぷっくりしたおしりは・・・。

めんどり

にわとり!(めんどり)

御近所の鶏小屋から逃げてきたのでしょうか?
キジなどとは全く違って人に馴れていて、随分近づいても逃げる気配はありません。
動きも随分のんび~りしています。 


自力でお家に帰れるのかしら???

もしかして、My畑のどこかに卵を産んじゃったりして~☆☆
なんてちょっと楽しみに思いつつ、その日は帰宅。







そして翌日。







遠くから、茶色い羽毛が飛散しているのが見えます・・・・・・

ええ~~。ま、まさか・・・・・・・・・・


ああああ、やはり。
ひろびろした土地があるなか、よりによってMy畑の区画内に亡骸が・・・。


たったの一晩で、 カラスもしくは獣にやられたのだと思います。
確かに、キジに比べるとトロいなあ、とは思ったけれど、こんなにすぐに餌食になってしまうとは。
つかまえて、連れて帰ればよかったかなあ・・。
(マンションのどこに置くというの)

しょぎょうむじょう
諸行無常 
ぜしょうめっぽう
是生滅法


なむなむ。 

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桑の実採り頃(2012/06/07)

2012-06-07 | +ベリー類(ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリー、桑、ぐみ、ユスラウメ)

My畑の植え付けやら何やらでうかうかしている間に、桑の実の季節です!

偵察に行ってきました。

桑の実

まずは地面をチェック。
ある程度は落ちてしまっていますが、びっしり落ちまくっている、という程でもないです。

桑の実

アスファルトの上も、この程度。

桑の実

見上げてみると、まだ沢山ついてます。
ほっ☆

出遅れてなくてよかった~。
この冬・春は寒めだったのでやや遅めという見込みでいたのですが、実際そうだったと思われます。

桑の実

よくよく見ると、やや小粒傾向のようです。

桑の実

こちらには、やや大粒もあります。
でも同時に、白くカチカチになってしまった病気(クワ実菌核病)の実も。 

桑の実

木によっては、病気でほぼ全滅のものもありました。

この春は、アミガサタケが5月上旬までどっさり採れるくらい、雨が多め。
そういう年は、菌核病の原因菌(キツネノヤリタケというキノコの一種!)の生育も活発で、クワにとっては受難の年のようです。 


今週末は桑摘みだ~☆
例年決意しているのだけれど、後の軸切りが大変なので大粒だけ摘むようにしよう。 


■参考情報
クワ実菌核病についてまとめた2010/6/8のブログ記事

2005年の桑摘み:この頃は遠くまで摘みに行っていました。今ではこの頃より作業方法はずっと効率的になっています。
2006年の桑摘み:6/12、遠くまで摘みに行って、いっぱい摘んできました。
2006年の桑ジャム作り:この年の後半から、比較的近所の桑並木で摘むようになりました。
2008年の桑摘み:My桑並木やジャム製作過程の写真があります。この記事が一番充実していると思います。
2010年の桑(青い頃):5/27には、まだ真っ青でした
2010年の桑摘み:6/4から摘みはじめました。
2010年の桑ジャム作り:ジャムの作り方の説明あり。写真少なめ。 
2011年の桑:5/30にはまだ色づいていませんでした。 

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大きさを痛感・・・ペンキ塗り編

2012-06-05 | +実家・那須

さてさて、ログハウス、水洗いが終わったらペンキ塗りです。

午前中にざっと洗い、昼食の時間中乾かしておきました。
幸い天気もよく、けっこうよく乾きました。

 

ログハウスペンキ塗り

使ったのはこちらキシラデコール。
色は前回と同じビニー(黄色っぽい色)。
今回は、これの2倍量の大きな缶(14リットル入り?)を父が買っておきました。

この写真の7リットルで、丁度壁全面を一度塗り終わるくらいです。
(前回は2度目の塗りは父ひとりでやりました。 )

ログハウスペンキ塗り

そして、お酒パックを利用してミニバケツも作成。
(今回撮り忘れたため写真は前回のもの)

ログハウスペンキ塗り

まずは二手に分かれ、手の届く細かいところから刷毛で塗っていきます。
窓枠周りや、この写真右端に見えている、ログが組み合わさったところ・・・

ログハウスペンキ塗り

そして軒の裏などです。

ログハウスペンキ塗り

細かいところが終わったら、ローラーの出番。
専用のねじ込み式ポール、もしくは竹竿をガムテどめして延長します。 

ログハウスペンキ塗り

そして、やはり塗りにくいところから。

二階のこの窓枠は、細かいところではあるけれど、手が届かないのでいきなりローラー塗りします。
こちらを向いている面はまだよくて、その側面、三角形になっているところが大変塗りにくく、時間がかかってしまいます。
屋根の傾斜は急で、屋根に登っての作業は補助道具なしでは難しいです。

ログハウスペンキ塗り

こちらの壁面も、高さが高いので上の方はすごく大変。
ハシゴに登り、竹竿を真上にかかげて塗ります。
ペンキが垂れてくるので、覆面は必須。 

ログハウスペンキ塗り

竹竿を2本繋げると、ハシゴに登らなくてもかなり高くまで届きます。
この時、もう1人も長柄つきローラーを持ち、 竹竿の中間あたりを押さえるようにすると、塗る面に力が入りやすくてよかった気がします。
(竹竿を腕に見立てると、肘関節に力を入れるようにする) 

ログハウスペンキ塗り

おまけ。
ちょっと散歩したらギンリョウソウを見付けました。


結局、土曜の午後いっぱいと日曜の午前中軽めに塗り作業をして、ベランダ(焦げ茶色部分)以外のところはひととおり、1回、塗り終わりました。
(本来は2回塗りが必要)
この後別の日に、父が1日かけてベランダを塗って、ヘトヘトになったそうです。

高くて塗りにくいところを如何に安全に早く塗るかが、スピードアップのポイントかもしれません。


■ペンキ塗り今後の課題
・キシラデコールは、かなりよく混ぜないと顔料部分がすごく沈殿している。

・手で塗る用の刷毛は、今回5cm、7cm、7.5cmを用意した。
5cmは小さすぎ。 むしろ、12cm幅くらいあってもいいような気がする。
細かいところとはいってもそんなに細かくはないので、幅広刷毛の方がスピードアップするのではないか。

・昔使って固くなってしまった刷毛は、うすめ液にひたしてももう戻らない。
使い捨てと考えるべきかも。

・2階の窓の三角形の側面が大変塗りにくい。
長~い縄ばしごかなにかを家の屋根の両側に垂らし、地面と固定してはどうか?
(値段が高いかな?)
何にしろ、何か屋根に足場的なものがあると、格段に作業が早く進みそうなのだけれど・・・。

・竹竿を2本つなげる方法は、金属製ポールよりも軽くてなかなかよい。
竹竿は今回は2mだったが、2.5m×2本がよさそう。

・竹竿とローラーはしっかりガムテで固定すべし。
ぐらつくと作業しにくい。

・1人が2本繋げた竹竿を持ち垂直な壁面にあてて上下させ、もう1人がその竹竿の中程を別のローラーで押さえるようにしてはどうか。
(高く掲げたローラーを、上下させるのは比較的やりやすいが、壁面に強く押し当てるのは難しいため) 

・ぼろ切れ、濡らした雑巾などを用意しておくとよい。
垂れたところをすぐ拭き取ると、デッキがだんだらになりにくい。

・一度に壁面とベランダをやろうとすると、すごく大変な気がする。
金曜午後 壁洗い。
土曜    壁1回目塗り。
日曜午前 壁の塗りにくい所を2回目塗り。
(ここまでで私が帰ったとしても、壁の塗りやすいところだけだったら、父ひとりでも楽なはず)
そしてまた別の機会に、やはり3日かけてベランダを塗るといいのでは・・・。

・ベランダを塗る際は、逃げ道(最低限の通路)を確保しておくとよい。
(父からのメールに、家の出入りに困ったとありました)
 

 

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ショクダイオオコンニャク

2012-06-04 | +その他
ショクダイオオコンニャク

ラディッキオ(紫チコリ)?


でももっと、巨大なシロモノです。
ニュースでご存知の方もいるかもしれませんが・・・・


ショクダイオオコンニャク

「ショクダイオオコンニャク」という植物を見に行ってきました。
母と一緒に那須に向かう途中に、「国立科学博物館筑波実験植物園」があるので、 
折角なので見に行ってみることに。 

ショクダイオオコンニャク

ショクダイオオコンニャク(燭台大蒟蒻)は、スマトラオオコンニャクともいいます。
数年(十数年)に一度、燭台に立つロウソクのような形の花を咲かせます。
サトイモ目サトイモ科コンニャク属の植物です、花序としては世界最大ですが、一方で世界最小の顕花植物のミジンコウキクサ(数ミリサイズ)も、同じサトイモ目。

ミジンコウキクサってこの看板で初めて知りましたが割と有名な、ネット販売までされている水草のようです。
メダカや金魚を飼っているひとがエサ用に買ったりするようです。
この看板によると、タイやミャンマーでは(人間が)食用にしているとか。
(料理法とか、もっと突っ込んで書いて欲しい!) 

 

ショクダイオオコンニャク

温室の外側に植え付けたコンニャク芋の重量見本が置いてありました。
直径51cm、厚さ30cm重さなんと、34kgだそうです。

1992 東京大学小石川植物園で播種
2006 国立科学博物館筑波実験植物園に苗を移して栽培開始。生育・休眠を繰り返す。
2012.3.16 同園にて34kgのコンニャク芋を定植

という流れ。種まきから開花まで、なんと20年!

ショクダイオオコンニャク

我々が行ったのは5/25の朝9:30頃。
植物園の特設ブログで毎日実況中継されていましたが、あとちょっとで咲きそうという時期でした。

ショクダイオオコンニャク

人気がほとんどない温室の片隅に・・・・

どひゃー。

白菜からエイリアンが突きだしているような・・・。 

ショクダイオオコンニャク

裏に回ってみると、こんな感じ。

この白菜部分は、仏炎苞といい、一枚仕立て。
真ん中から突きだして見えているのは花序付属体で、そのつけ根に雄花群(上)と雌花群(下)があります。
開花すると仏炎苞がハイビスカスのように(中心を窪ませた状態で)開きます。
 大変な悪臭を発するようです。

ショクダイオオコンニャクショクダイオオコンニャク

(参考借り物画像)ショクダイとハイビスカス
いま初めて気づきましたが、燭台って中心に棒が立っているのですね。
なるほどだから燭台大蒟蒻だったのか・・・
 

ショクダイオオコンニャク

花はこのような構造。
(プレスリリースより) 
(我々が行ったあとに、これと同じものの看板が立てられたよう) 

ショクダイオオコンニャク

仏炎苞は意外と綺麗・・・。
世界で一番醜い植物に選ばれたそうですが、それほど醜くはないのでは? 

ショクダイオオコンニャク

んー。
でも花序付属体はカサブタの表面みたいでちょっと気持ち悪いかも。

ショクダイオオコンニャク

ほらほら、フリルのところは綺麗よね?

ショクダイオオコンニャク

ショクダイオオコンニャク、ほぼひとりじめで鑑賞できて、とってもお得でした。

ショクダイオオコンニャク

ちなみに葉っぱはこんな感じ。
(写真は筑波実験植物園の植物図鑑こちらからの借り物です)
こんな木みたいに見えますが、たった一枚の葉っぱなのだそうです。複数の葉っぱに見えるのは、切れ込みが深くなっているため。 

ショクダイオオコンニャク

帰りがけにもパチリ。

咲いたのは、5/25の昼だったそうです。
あと数時間で咲いたのだったわ~。
でも、開花直後は大混雑だったようです。
我々が行った朝は全然人がおらず、むしろこの時に行ってよかったです。 

ショクダイオオコンニャク

開花の様子は、Wikipediaからの借り物写真でご紹介します。

地下には2個芋があり、左が葉、右が花。 
1900-1940年頃の写真だそうです。

こんな植物を初めて見た西洋人は、それはそれは興奮したでしょうね・・。 


さてさて、この花はこの後どうなるかというと・・。


開花
↓ 
別のショクダイオオコンニャクの花粉をつけた甲虫(シデムシなど羽根をもたないものなど)が仏炎苞の窪みの中に落ちてじたばたすることで、体につけてあった花粉を用いて受粉させる。この時点で受粉機能は停止(雌性先熟)。
替わって雄花群の葯から花粉があふれ出して先の甲虫の体にまたふりかかる。
(自家受粉を防ぐ仕組み)
(今回の筑波実験植物園の場合は、他の植物園から花粉をもらいうけ、冷蔵保存しておいて受粉させたそうです)
運の良い甲虫は花粉を体につけたまま逃げ出し、別のショクダイオオコンニャクの匂いに釣られてまた落ちる。

受粉後の花は、仏炎苞がしぼみ、花序付属体が中折れすることで、巾着袋みたいな感じになる。
この巾着の中で、受粉した雌花の子房が膨らみ始める。

全体を支えている花茎はその後も成長し、どんどん太くなり、この袋を高く押し上げていく。

やがて仏炎苞の巾着は腐って落ち、数千個の果実がむきだしになる。
それぞれが直径3cmほどの果実が赤く熟すと、鳥が食べに来る。

種のその後は①へ
芋のその後は②へ


①種のその後
鳥のフンとして種がどこかの地面に落ち、根・芽が出る。

一度に1枚の葉を出し、根元の芋を成長させる。
(寒さか何かの刺激で?)葉を枯らして、芋の状態で休眠する。
(日本で栽培している蒟蒻芋の場合、1年サイクルで成長・休眠するが、
原産地で生育するショクダイオオコンニャクのサイクルの長さは不明)

(芋から葉を出して成長→休眠、を20年ほど繰り返す)

休眠していた芋から花芽が出てくる。 
↓ 
開花(先頭に戻る)


②芋のその後
花茎や果実はいずれ腐って倒れる。

芋から今度は葉が出てくる

しばらく葉が成長し、芋を肥大させる。
その後葉が枯れて休眠する。
(日本の芋のように1年サイクルで冬に休眠するのかどうかは不明。多分違う)

(5,6年間、葉の成長・休眠サイクルを繰り返す)
(芋はどんどん肥大し、最大級では75kgになったという記録もあるそうです)

休眠後の芋から花芽が出てくる

開花
(先頭に戻る)


なお、種で増えるだけでなく、ジャガイモのように栄養生殖もするようです。
親芋のどこかから短い走出枝(ストロン)が出て、その先に小塊茎が出来、それを植えることで増えたりもするとか。



 
■参考情報
(1)国立科学博物館 ショクダイオオコンニャク開花に関するプレスリリース

(2)筑波実験植物園 特設ブログ「コンニャク日記」 
咲いて3日程度で枯れて倒れるという予想でしたが、5/31(開花後6日)時点でまだ立っているとか。
ツボミの時と見た目は近いです。
花序付属体表面は、干したミカンの皮みたいな色に変わってきています。

(3)筑波実験植物園 植物図鑑 ショクダイオオコンニャク 
葉っぱや茎の写真があります。 

(4)Wikipedia ショクダイオオコンニャク
寒めの場所(植物園)での歴代の開花場所リストがあります。
熱帯エリアの植物園ではもっとしょっちゅう咲いていると思われます。
ダンナサマは2011年にインドネシアのボゴール植物園で見たそうです。

(5)ショクダイオオコンニャクの生活史詳説(ブログ)
筑波実験植物園もこれくらい解説してほしかったなあ・・。 

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