採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

シチリア Forno Impero のオレンジパネトーネ

2021-01-12 | +パネットーネ・コロンバ

今年はパネトーネを爆買いしてしまいました。

事の発端は、しばらく前の、道の駅「大子」(茨城の北の方)。
那須で用事を済ませた帰りに寄って、ふと目についた、ラップ包みの素朴な黒糖蒸しパンと100円のお饅頭をかごに入れたのでした。
レジに行ってみると、予想をはるかに上回る、500円越えのお会計。
驚いて聞いてみると、素朴な黒糖蒸しパンが、なんと450円という強気プライス。
18cm丸型を6等分したような小さなお菓子で、バターも使っていなくて、ラップで包んだだけのものが、450円!
(いや、まあ、手間とか材料費とかいろいろあるし、東京ならこの値段でも普通だと思うけど、田舎の道の駅でこのような強気のものに出会うとは・・。)
引くに引けなくて買いました。
で、食べてみたところ、普通に美味しかったので、後悔などはしていないのだけれど、心の奥底に、
「これにこの値段出したのだったら、もっと、こう、・・」
という怨念が渦巻いていたようなのでした。

コストコのチョコパネトーネを食べ終わって、物足りない気分だったある日、
「そうだ、(コストコに頼らず)ネットで買ってしまえばいいんだ!」
とひらめいてしまいまし。
「日持ちするものだし、イタリアから買っちゃえばいいかも。
イタリア語は分からないけれど、アマゾンならほぼフォーマットは同じだし、なんとかいけるかも。
送料が高くついても、あのラップ包み黒糖蒸しパンに500円近く払ったわけだし、イタリアのものにもっと払うのはしょうがないよね。
そういえば今年は政府からお金をもらったんじゃなかったっけ。
イタリアに行けるのはいつになるか分からないし、行けたとしても冬のパネトーネの時期かどうかも分からないし、もう、買っちゃえ!」
という思考回路。
自粛でうっぷんが溜まっていた、というよりは、黒糖蒸しパンからの反動で、爆買いモードへ。

アマゾンでいろいろ物色していたところ、日本に送ってくれるところは少なめで、だいぶ絞り込まれてきました。
そのうち、ひとつのベーカリーForno Imperoは、パンやお菓子も販売しているようです。
ショップの独自サイトもアマゾンとは別にありました。
ショップのサイトとお値段は同じなので、直に買った方がいいかなと、独自サイトの方でじっくり検討。

日本までどんなに早くても数日かかるはずですが、大きな丸パンも買えるのですって。
不活性ガス充填でパックして、保存性をアップしているのだとか。
そこまでしてパンを世界に売ろうという気概がすごいです。

あと、こちらのネットショップは、とっても分かりやすかったです。
まず一番分かりやすいところに、「世界中に発送可」と書いてあります。
(イタリアの他のベーカリーのサイトはそうでもない)
で、ささーっと見て、気になるものをショッピングカートに入れ、その後、国名のみの入力で、送料が試算できます。
(この段階で住所氏名モロモロを入れなくてもよい)
商品代と送料の合計金額に納得して、買うことを決めてから、細かい情報を入力すればいいのは、とても気軽です。
webサイトの設計として、非常に好感が持てました。
(そうでないサイトってすごく多いですよね)

とってもお買い物しやすかったので、するるーっと買ってしまって、気づいたときには決済ボタンを押しているような状況でした。

ともあれ、イタリアだし、シチリアだし、商品が遅れたり、届かなかったりすることもあるだろうなあ、と期待せずに待っていたところ、着々と手続きが進行している様子がメールで送られてきて(イタリア語)、予想外に丁寧な対応。

12月7日 注文
12月10日 発送
12月16日 到着

というほぼ順当なペースでした。
荷物はUPSで、トラッキング可能でした。
 

シチリアのパネトーネ

届いたものはこんな感じ。
箱がやや小さかったようですが、無理くり詰めてあります(親近感)。


中身はこちら。
パネトーネと、パンと、アーモンドのお菓子。

シチリアのパネトーネ

全部綺麗な缶入り。
(缶入り必須)
缶の値段分高くなっているとは思いますが、長旅を輸送するのに缶があるとやはり安心です。
それにとっても綺麗な缶で、開けたとき、とてもうれしい気持ちになりました。
自分で買ったものではありますが、プレゼント気分が盛り上がります。

シチリアのパネトーネ

缶のフタをあけたところ。
シールに加え、麻ひもと木の実のオーナメントでかわいく飾り付けてあります。
素敵~☆


パンとお菓子はまた別記事で紹介することにして、パネトーネを。

シチリアのパネトーネ

パネトーネは、重さ1キロサイズのオレンジパネトーネを選んでみました。
缶の中にぱむぱむに詰まっていて、とっても豊かな気分。

シチリアのパネトーネ

直径も、高さもかなりあります。
(サイズは測りそびれました)

シチリアのパネトーネ

表面には粉砂糖のアイシングと、中央にオレンジピール。


シチリアのパネトーネ

中は、淡い黄色にオレンジピールが点々と。

シチリアのパネトーネ

ふわ~っと軽い生地です。

シチリアのパネトーネ

原材料は、
小麦粉00、天然酵母、砂糖、卵黄、塩、バター、蜂蜜、ビール酵母、オレンジの天然香料、水、アルファアミラーゼ、乳化剤、Lアスコルビン酸、フランス産特選?(selezione Gold)オレンジピール砂糖漬け
(この並び順は、使用量順ではないかも? 塩がバターより手前だし、オレンジピールは量的には塩より多いはず)

(うまく読み取れてないかもしれませんが)シチリアでもオレンジが採れてオレンジピールも作っていそうな気がしますが、オレンジピールはフランス産なのかな?


そのままでもふわふわですが、食べる直前に、電子レンジで20秒ほどあたためると、しっとりくなくなになります。
わりと大きなカットでも、ついぱくぱく食べてしまいます。

パネトーネ経験が浅いので、味の違いを説明するのは難しいのですが、結果的に今年沢山食べてみたので、感想を書いておきます。
・今年食べた中では、脂っぽさがあまりない
・お砂糖のアイシングは、なかなか美味しい
・生地自体の香りはほのかにオレンジで、さほど強くなく、さっぱりした美味しさ
(バニラやオレンジなど、各メーカー、それぞれ香りが違う)
・オレンジピールの味は、コストコのSARONNO社のと比べると(比べちゃだめなのかもしれないけど)、こちらが美味しい。
 コストコのは転化糖なのか鋭い甘さがあったが、こちらは自然な甘さ。あと肉厚で柔らか。
・上質なオレンジピールではあるものの、もう少し変化が欲しい気もする。
 別のお店には、”柑橘パネトーネ”という、各種柑橘ピールのミックス入りがあったので、次はそれかな☆
・生地は、ふんわり感がある。少しあたためるとしっとり☆
 山型食パン(イギリスパン)のように、縦に伸びる繊維感のようなものはあまりない。


・ネットショップの設計がよく
・メールのフォローもばっちり。発送もきっちり。
・ラッピングも素敵で気分が上がる☆
・味ももちろんおいしい

と、大満足のお買い物でした。



爆買いというからには、1個や2個じゃないとご想像がおつきかと。
ほかのもこれからご紹介します。

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12 コメント

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素晴らしい! (エコス)
2021-01-12 18:45:05
すごいです!今回の記事はドキドキしながら読んでしまいました💓
いや~さすがです。
ワタシは作る事は思い付きますが、イタリアからお取り寄せする事は無理かな~と、最初から諦めムードです。
インスタですごく美味しそうなパネトーネを見つけたのですが、少し検索した程度で終わってしまい、今度イタリアへ行くのは12月にしようかなんて、今ではそんな事は夢のような話。

今年は絶対に行けそうにないし、来年も無理かしら。
素朴なイタリアのパンやお菓子が懐かしいです。
今日、またパネトーネを焼いてしまいました。イタリアの酵母を使って焼きましたが、これは日本人のワタシが作った日本のパネトーネ。

お取り寄せはテンション上がりますよね。缶が可愛い♪
Unknown (レモン)
2021-01-13 12:24:49
黒糖蒸しパンへの怨念のおかげ?で、とっても興味深いレポが見られて嬉しいです‼︎ 行動力凄すぎです。

日本に流通している工場生産の輸入品のパネットーネと比べると、表面のアイシングとたっぷりのオレンジピールの見た目からして明らかに手作り感があって美味しそうですね〜。私だったら1キロなんてあっと言う間に食べちゃいそうで怖い怖い。

最近はイタリアでも色んなフレーバーのパネットーネがあるみたいです。「幸せなシチリアの食卓、時々にゃんこ」というブログの2020年11月18日の記事でシチリアのスーパーのパネットーネとパンドーロの写真が掲載されていましたよ。ピスタチオフレーバーが食べてみい!

写真にあるもう一つの大きな丸い缶はパンで、四角い缶はアーモンドのクッキーですか?お味のレポ、めちゃくちゃ楽しみにしています‼︎‼︎
Unknown (KA)
2021-01-15 04:23:54
もしかしたらこれから登場するのかもしれませんが、イタリアの良いパネットーネを購入するならイータリーが楽かもしれません。
https://www.eataly.co.jp
イタリアの友人が「地元の伝統的な製法で作っている大変評判の良いパネットーネだ」と言って送ってくれた品が、イータリーで売ってありました。結構田舎のお店なのに、日本人て世界中から良いものを見つけてくるのね、と感心するやら、何でも日本に入ってきていて少々つまらないと思ったりやらでした。
異文化の味が恋しい (●エコスさま~Fujika)
2021-01-27 13:04:40
「イタリアに行けなければ作る」というエコスさんの技術力、すばらしい~。
私は最初から作るのは諦めてました・・。

日本人の口にあう美味しいものは、日本で買えることが多いですが、外国の「およ?こういう味付けするんだ」と思う異文化を感じさせる味わいがなつかしいです。
海外旅行、早く行けるようになるといいですよね・・・。
Unknown (松太郎ママ)
2021-01-31 12:38:12
わはは(笑)
Fujikaさんの行動力、すごい(笑)
オレンジピールのパネトーネ、美味しそうですね。
ネットで爆買いしたくなるの、わかりますよ~
私はきのこロスで、ロシア?のきのこの塩漬けやら、マリネやらの瓶詰め、楽天で爆買いしました。中身のきのこは、普通に日本にも生えてるきのこですけどね(笑)
コロナのおかげで、海外旅行は当分無理だし、海外からのお取り寄せはありですよね!
Fujikaさんなら、パネトーネ作れるんでは?
もし作ったら味見させてくださいね~(笑)
イタリアにはいっぱいある (●レモンさま~Fujika)
2021-02-06 11:30:48
お返事遅くなりました~。
黒糖蒸しパン、やっぱ買ってよかったかも!?
教えて頂いたサイト見ました~。
いろいろなメーカー、フレーバーがあるますよね。あと、いろいろなクリーム入りのも結構あるようですね。
今年は注文したのに届きませんでしたが、コーヒー味をいつか食べてみたいなあ☆
来年ももしかしたらまた買っちゃうかも。レポまた読んで下さいませ~。
情報ありがとうございます! (●KAさま~Fujika)
2021-02-06 11:46:54
イータリー情報、ありがとうございます!
今年はそこに思い至らずでした・・・。以前東京駅構内のお店に行ったことあって、お店の名前は知ってはいたのですが・・・。無念~。
イータリーは年によって取り扱いが違ったりするようですが、イタリアのお友達おすすめのものは、どこのメーカーだったのでしょう・・。
予約時期がけっこう早いので、はやくから動き出した方がよさそうですね。
カルディでも行こう・・ (●松太郎ママさま~Fujika)
2021-02-06 12:31:55
「どこも行けないし」を口実に、つい買っちゃいますよね。わはは。
エコスさんはプロ顔負けのパネトーネを作っていらっしゃいますが、私は発酵もの、どうも苦手で・・・。
(数時間後の自分の行動に責任持てない・・・。)
もうちょっとしたら、春のきのこシーズンですね。アミガサタケ、楽しみにしましょう☆
Unknown (KA)
2021-02-10 10:14:23
お尋ねになっているのに気づかずにすみません。友人が送ってくれたのはMuzzi Tommaso社のパネットーネです。北イタリアVeneto州の会社です。北イタリア人はパネットーネよりもパンドーロの方が好きですが(Veneto州出身の友人もパンドーロのほうが好き)、私が彼女と出会った場所が南イタリアで、クリスマスの時期には断然パネットーネの方が沢山売られており、そして私もパネットーネの方が好きになったので、そのことを覚えていてくれたのでした。

こういうサイトも見つけました。昨年のガンベロロッソによるパネットーネランキングが載っています。やはりパネットーネを好む南イタリア勢が優勢です。
https://panettonesociety.org/2020/12/14/miglioripanettoni2020_grosso/
Unknown (KA)
2021-02-10 10:19:28
続投すみません。イースター(パスクワ)のときに食べる鳩型のお菓子(コロンバ)も基本はパネットーネと同じなので、まだ熱冷めやらぬ状態であれば、コロンバを狙うのも良いかもしれません。

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