10月下旬に台湾に行った際は、白柚(パイユゥ というような発音)のシーズンでした。
台南郊外の道ばたには、直売所が林立しています。 この季節に行くことはあまりないので、こんな光景は見たことがないです。 白柚は、生のものを食べたことがなく、このチャンスに是非味見してみたいもの。 友人におでかけに連れていって頂いた際に、1個プレゼントして頂きました。(Thank you, Ruby!) |
|
ナイフは持参していたので、ホテルにて味見。 |
白柚の特徴は・・・
・皮はいい匂い。白いところを舐めてみたが、あまり苦味はなさそう。ピールにもよさそう。
(ピールにする際は、表面のツルツルした部分は剥いた方がよさそう)
・砂じょう(小さなツブツブ)がぽろぽろとくずれやすく、また比較的皮が薄い。
そのため、袋から取り出そうとすると、バラバラに崩れて汁で手が汚れる感じ。
(文旦はツブツブが固めでみっしり密着しており、手が汚れない)
・味は、酸味は予想外に少ない。日本の晩白柚はもっと酸っぱかったような・・。
ツブツブが柔らかでみずみずしいので、食感としてはグレープフルーツのよう。
グレープフルーツから酸味とほろ苦さを抜いて、やや水っぽくしたような感じかな・・。
ジュースにすると、このみずみずしさとさっぱり感は丁度よさそうです。
(以前ジュースは飲んだことがあり、美味しかったのです。)
ベストの白柚がどんな味かは分かりませんが、今回食べてみた白柚は、黄色い柑橘の中ではインパクト弱めの味でした。
でも、もし機会があったら、また買って皮をピールにしてみたいです。
皮の白いところの味も、日本の晩白柚とは随分違って、くせが弱めの印象でした。
ピールは作りやすいかもしれません。
こちらは台湾の文旦(麻豆文旦 マドゥブンタン)。 てっぺんがむっくり尖っているのが特徴です。 (日本のはここまでは尖っていないですよね) なんと、10月下旬はもう文旦シーズンは終わりなのだそうです。 (前に調べたときの情報だと、成熟期は9月上旬!) 店頭にはほとんどなくて、お友達が家に買い置きしてあったものを分けて下さいました。(Thank you, Ruby!) |
日本だと文旦のシーズンは2月頃。
10月末で、もうシーズンが終わっているなんて、季節感が全然違います。
冬の寒さでおいしく熟すのかなー、なんて思っていましたが、文旦の木にとって寒さはむしろ迷惑で、あったかければむしろその方がよく育つのかも・・。
麻豆文旦は、白柚とは違ってツブツブがシッカリしてパリッとした食感。ここは日本の文旦とほとんど同じです。
でも味が微妙に違います。
ほとんど酸っぱくない・・・。とっても甘いです。
収穫後、一ヶ月半ほど経っているとはいえ、日本のものよりも酸味がない気がします。
(やっぱり日本は寒さも厳しいし、酸っぱくなるのかしら??)
そしてほろ苦さの感じもちょっと違いました。
でもとっても好みの味。
余りに美味しくて、皮を剥いて、果肉の様子を写真に撮るのを忘れてしまいました。
(白柚より文旦が好み!)
台湾には「西施柚」や「樟柚」、「斗柚」など、まだまだ、知らないざぼん類が沢山あります。
(以前まとめたのでよかったらこちらをどうぞ)
いつかこれらも食べてみなくては・・。
■参考情報
台湾のざぼん類まとめ (当ブログ)
中国語サイトを日本語訳してみました。
実際の大きさにあうように写真を拡大・縮小してレイアウトしてあります。PCならそれなりに表示できると思います。
台灣柚類品種果實特性介紹
阿州水果行(果物屋さん) の 文旦のページ
台湾農業委員会 柑橘館