採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

ぎんなん

2008-10-27 | +きのこ以外
ぎんなんの処理 でこちらに来て下さった方へ
処理方法がこの記事の下の方に書いてあります。
殻を割る道具(というほどのものでもありませんが)は、こちらの記事にあります。
よかったら見て下さい。


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銀杏の実は、毎年同じ大きさの実がなるとは限らないようです。
以前、大粒だわ!と目をつけておいた木は、今年はそうでもありません。

その代わり、これまでノーマークだった木の下に、結構大きな実が落ちています。
しまった、もっと前からこの木をチェックしておけばよかった!と思ったのでした。
やはり落ち始めの方が大粒が多い気がするのです。


(写真はクリックすると拡大します)
2008/10/19

こちらが大粒の実。

2008/10/19

おや、誰かさんも摘んでいます。

2008/10/19 手前と向こう側は違う木です。実の大きさは全く違います。
(今年大粒だったからといって来年もそうとは限りませんが・・・)
2008/10/15 洗って干したところ。
2008/10/20 さきほどの大きい実と小さい実を比較してみると、やはり外見が小さいものには小さな種が。
2008/10/20 3次元で利いてきますので、小さい実はかなり小さいです。


銀杏の下処理、みなさんはどうやっていますか?
私は最近は次の様な手順で作業しています。

■■ギンナンの処理
(1)ビニール袋に銀杏を拾ってくる。この時、なるべく大粒を選ぶとあとで嬉しいです。

(2)ベランダ、または心おきなく作業できる屋外に、ボウル、銀杏、袋、ゴム手袋を持っていく。両手にゴム手袋をはめ、一粒ずつ、果肉から核を取り出す。取り出した核はボウルにためておく。
果肉は、ゴミ減量の観点からも本当なら土に返すのが一番だと思いますが、うまく捨てられる場所がない場合、新聞などにくるんでゴミとして捨てます。
(ギンナンが落ちている現場でこの処理をし、果肉を置き去りにしていくひともいますが、これはなんとなく嫌な感じなので果肉ごと持ち帰りましょうね)

(3)ボウルを流しに持っていき水を少しずつ流しながら、ゴム手袋をしたまま、両手でもみ洗いし、大まかな果肉を洗い流す。
このとき浮いてきた実は捨てる。傷んでいる訳ではないですが、ギンナン部分が小さく乾燥したものなどが多いです(実験済み)。

(4)ほぼ大きな果肉がなくなったら、ザルに移し、さらによくもみ洗いする。
最初からザルを使うと、果肉がザルの目に挟まって大変。
またザルは、金網を編んだタイプでなく、ボウルに穴をあけたタイプが、後で洗いやすくておすすめです。
ギンナンを洗う際、重曹を使うとより臭みがとれるかな、と思って実験してみましたが、いまひとつ違いはよく分かりませんでした。

(5)ゆすいだ水が濁らなくなったら、よく水を切って、平たい竹ザルなどに重ならないように並べて干す。

(6)完全に乾いたら、密閉できるジップロックなどに入れて(真空シールできればそうやって)、冷蔵庫で保存。ただし、長期間保存すると中味がちんちくりんになってしまうので、乾いたら出来るだけ早めに、次の処理をすることをおすすめします。

(7)殻が乾いたら、殻を割って中身を取り出し、それを瓶に詰めて冷凍すると1年は長持ちします(経験有)。ラップなどに包むのでもいいと思いますが、瓶だと内部の気温変化や空気・水蒸気の出入りが少なく、霜がつきにくいと思います。
殻ごとも冷凍できると思いますが(経験無)、殻が割ってあると、思いついたときに簡単に使えるので便利です。

(8)殻の割り方は、レンガの上に載せ、ペンチなど余り重たくないもので、エッジ部分を軽く叩くと簡単にヒビが入ります。ヒビの入り方が足りなかった場合は、反対側のエッジを叩きます。
子供の頃はトンカチで割っていたのだけれど、何個潰してしまったことか。
殻の割り方については、こちらの記事に写真があります。

(9)私は薄皮は気にしない(素揚げするとパリパリで美味しい)のでそのままですが、気になる場合は鍋に少量(水位が銀杏1個分になる程度)のお湯を沸かし、殻を割った銀杏を1層に入れ、お玉の背などで転がして皮をむくようです。



■■ギンナンの食べ方
みなさんのお勧めは何でしょう?私が知っているものは・・・・

・茶封筒に包んで殻のまま電子レンジ
 (まだやったことはありません)
・殻を割って、おこわに
 炊き上がったら、小さく握ってサクラの葉塩漬けで桜餅のようにくるむとおいしいです(季節が違うもの同士だけれど)。
 または紫蘇の実の塩漬けを散らすのもお勧めです。塩気を添えると合うということかな。
・殻を割って、茶碗蒸し
 茶碗蒸し1つにつき、5個くらいは入れたいですよね!
 ギンナンを入れる場合は温かいうちの方がおいしいです。
  冷蔵庫で冷やした茶碗蒸しもおいしいのだけれど、ギンナンは固くなってしまうのが残念。
・油で揚げて塩をふる
 薄皮がパリパリになっておいしいです。
・(最近凝っているのですが)殻を割って、アルミ箔に載せ、オイルをごく少々たらしてアルミの外側から揉んでまんべんなくまぶす(このオイルは塩をくっつけるためなので少しでよい)。
そこに塩を少しふり、アルミ箔を「⊃」こういう形に曲げてオーブントースターで数分。
油で揚げたほどではないけれど、油のおかげか薄皮も少しパリパリになっておいしいです。
・土瓶蒸しやお吸い物のような醤油ベースの鍋物に、バラバラと放り込む。
 これは今年初めて試しましたが、なかなかおいしいです。
 銀杏に出逢うたびに幸福感が・・・。
・楊枝に何個か刺しておでんに
 おでんは何日も煮返す場合があるので、楊枝に刺して1,2日以内に食べてしまうことをお勧めします。何日も煮たギンナンはふやけてしまっておいしくないです。
・冷凍ご飯のラップを一部あけ、冷凍銀杏を何個かくっつけてラップをまた閉じ、これを電子レンジでチン。
 あっという間に銀杏ごはんができあがり。紫蘇の実塩漬けなどをふりかけるとさらに美味しいです。

2008/10/26
トースター焼き


コメント (8)
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