hisakunnのブログ

日米の民主主義崩壊

心と肉体

2010-10-25 09:02:01 | 日記
 人間が心を有した生き物であるのか否かは、別として人間が感じる歓びは二種類に分かれるという考え方があります。 
この考えをする人は、既に少なくなってしまいました。 幼くして心に感じるという感性が身につく前に、肉体で感じる悦びというものを味わってしまった人が多くなったからです。
 良い、悪いではありません。 先日、ネットで若い女性が、まだ性の交渉をした経験が無いのですが、処女であることは大切なのでしょうか?と言うような記事がありました。 その記事に対するコメントの人達は大半が肉体の感じる悦びしか経験の無い人のようでした。 私はその女性に言っておいて上げたい。 あなたは、今は少なくなった、心に感じる歓びを大切にしようとする人なのです。 この心を有した人は肉体が感じる悦びだけでは、満足が出来ない人なのです。
 今では、テレビで情報が錯綜し、混乱して肉体の悦びが優先してしまう人がほとんどです。 男女の恋愛関係でも、親子でさえ心で繋がっている人が少なくなりました。 だから、金や欲情が全てで、その必要が無くなると人間としても不要な存在になってしまうのです。 心で繋がらないままに、何をすれば相手が悦ぶか? 自分が気持良いか? そういう関係だけが重要になってしまい、相手を必要とするか否かも、そこに結論を得ようとしてしまうのです。
 この心で感じるという経験を経た人と、そうでない人は全く違う感性ですから、決してかみ合いません。 もともとその感性を持ち合わせていないのですから、言葉や動きで通じようとしても要素として無いものはどうにもなりません。
 戦後の65年の間に、培われた日本人の感性です。 文明の発展した地域の人ほどこの傾向は強くなります。 アメリカや日本は特に、教育の面でも、そういった心に感じる部分を疎かにして来ましたから、99%の人がこの傾向にあると言っても過言ではない気がします。 いろいろな意味から、成人するまでは、この感性を大切にする教育を重視してほしいのですが、日本では既に遅きに失しているように想うこの頃です。