本朝徒然噺

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越後獅子 あがり

2006年06月06日 | 長唄のお稽古
今日のお稽古で、「越後獅子」がメデタクあがりました。

日曜日、どこにも出かけず、撥を持つ右手が痛くて動かなくなるまで自主稽古をしたのですが、そのわりには「晒(さらし)の合方」のところがイマイチでした……。いささか不完全燃焼ですが、とりあえず、あがれてよかったです。

「晒の合方」では、三味線の撥で糸をすくいながら速く弾くところがあるのですが、なかなか「すくい」がうまくいきません。
「すくい」に気をとられているうちに、左手もアヤシクなってくるのです。
なんでここだけうまく手が動かないのだろう……と思っていたのですが、今日、おしまいのほうになって気づきました。

撥を「すくおう」と思うと、右手に力が入ってしまい、うまく手が動きません。
「すくおう」とせず、撥を下ろした手を上に「戻す」つもりで弾くと、余計な力が入らず、すんなりと手が動きます。
これなら、何時間弾いていても手が痛くならず、腱鞘炎にもならずにすみそうです。
何を今ごろ気づいているんだ……という感じですが、やはりこういったことは「体で覚える」のが大事なのでしょう。今日の撥の感覚を忘れないでおこうと思います。

「越後獅子」を習っている間に師匠が教えてくださったことを、備忘録として書き留めておきます。

(1)三味線の棹(さお)を上げすぎない(三味線の胴を、なるべく右のほうへ落として膝の上に置くようにすると、自然と棹が下がる)。

(2)撥を当てる位置が下がりぎみなので、もう少し棹に近い部分にあてるように。

(3)撥をしっかり皮にあてる。

(4)撥を「すくう」ときは、撥が空振りしても構わないので、軽く(弾くときと同じ強さですくうと、うるさくなってしまう)。


次の曲は「菖蒲浴衣(あやめゆかた)」に決まりました。
今の季節にぴったりなのでうれしいです。この曲も、噺家さんの出囃子として使われているので、弾くのが楽しみです。

お稽古が終わったら、奥様がまたまたおかずをくださいました。おいしそうなおかずがたくさんあるので、明日のお昼もこれでキマリです! アリガタヤアリガタヤ~。



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