富士乃屋B&C

つれづれなるままに。

今週のカープ(4/4-4/9)

2006年04月09日 | Carp
開幕3連戦を1勝2敗の負け越しで終えたカープはホームの広島に帰り昨季のセ王者阪神を迎え撃つ。4日火曜日の先発予定は大島。しかし4日の試合が雨で順延となり、5日の先発が誰になるかわからなくなった。ブラウン監督の推進する中4日制でいけば予定通りエース黒田を中4日で登板させることとなるが、大島のスライド当番も考えられる。ブラウン監督は「経験を積ませるため」大島を先発のマウンドに送った。

しかし大島はその期待に応えられず、浜中の2打席連続本塁打などで3回6失点。失意のマウンドとなった。その後を引き継いだ長谷川、広池も失点し、終わってみれば10失点。打線は最終回に連打で1点を返すのがやっと。下柳の500試合登板に白星を贈る形となった。

翌6日木曜日。先発はエース黒田。3回までに2点を失ったもののその後立ち直り、9回を投げ抜いて自責点1の力投。打線は阪神の新外国人オクスプリングを打ちあぐねていたが、継投した能見から倉、山崎の下位打線が連打で出塁し、9番黒田が見事にバントを決め、ワンアウト二、三塁。ここで阪神のマウンドに上がった藤川から、緒方が見事タイムリー2ベースを放つ。開幕戦を思い起こさせる勝負強さを緒方が見せてくれた。その後は両チーム継投で無失点に抑え、2-2の引き分けとなった。

7日からは対ヤクルト三連戦。先発は大竹。昨季までカープに在籍したラロッカに2本の凱旋弾を浴び6失点。早々と勝負あり。打線は石川を打ちあぐね、三連戦の初戦を落とす。広島市民球場でのヒーローインタビューを受けたラロッカは、今も尚残る広島ファンへの思いを口にしたと言う。

8日土曜日はダグラスの先発。変化球の切れが良く、ヤクルト打線を7回1安打無失点に抑える快投を見せる。打席に入っても3回、ノーアウトから2ベースで出塁した山崎を見事にバントで送り、1番緒方の先制の犠牲フライを呼び込んだ。結局この1点が決勝点となり、広島は継投でヤクルトを完封に抑えた。来日時、打撃にも自信があると自ら語っていたダグラスだったが、期待に応え投打でチームに貢献して見せた。

9日はベテラン佐々岡の今季初登板。抜群の制球でヤクルト打線を手玉に取り、6回まで1安打無失点。ストライクを先行させるスタイルは良い効果を及ぼしているように見える。高めの速球で空振り三振を奪うなど、球威もまだまだ衰えていないところを示した。打線は3回にツーアウトから緒方がヒットで出塁するとすかさず盗塁。続く前田がしっかりとタイムリーを放ち、先制点。緒方が足を使えるところを見せてくれた。かつて3年連続盗塁王に輝いた盗塁技術は健在。
また、懸念されていた2番前田が2つの四球とタイムリー、送りバントを決めるなど2番での役目に適応を見せてきており、今後の打線のつながりが楽しみになってきた。加えてこの試合では初先発した東出の好調さが伝わってきた。安打、盗塁、守備すべてに見るものがあり、辛酸を舐め続けた過去シーズンの屈辱を進監督の元で晴らそうとしている意欲を感じる。

ここまで3勝4敗1分。打線がまだまだ調子が上がってこないものの、中継ぎ投手と守備の安定感は昨季を大きく上回る。試合数は少ないものの、防御率2点台は誇るべき数字である。四球を減らしたことで飛躍的に試合のテンポが良くなっていることを如実に感じる。惜しむらくはそのリズムが打線に好影響を与えていない点であるが、それはこれから改善されてくるだろう。

ここまで前田、新井、梵の不振が目に付く。前田の調子は良化している。梵については二遊間を山崎や東出、福井らと併用して使っていくことになるだろう。プロの球に慣れてくれば持ち味のくらいつく打撃を見せてくれると期待したい。一番の懸念は昨季の本塁打王新井。WBCの影響で試合勘が掴めていないのかもしれないが、研究される立場になっていることも確か。どうにも隔年で活躍する印象が強いのだが、本人も周囲のそんな評価を感じ取っているはず。ラロッカを放出した監督の気持ちを意気に感じて奮起して欲しいところだ。

最新の画像もっと見る