風まかせ~

自分で歩いて得た季節のきまぐれ情報です。気が向いたときに写真付きで時々出します。

石戸蒲桜と城ケ谷堤のソメイヨシノ

2020-03-24 | ぶらぶら散歩

昨日、今日と寒の逆戻りで寒いですが、彼岸の暖かさで一気に桜が開花しました。

石戸蒲桜は北本市の石戸宿、東光寺の境内にある桜で、エドヒガンとヤマザクラの自然雑種です。花弁の白い花を咲かせ樹齢約800年と言われ、大正11年(1922年)に国の天然記念物に指定され、日本五大桜の一つとされています。

名前の由来は蒲冠者(かばのかじゃ)と呼ばれた源頼朝の異母弟 源範頼が石戸宿に逃れ隠れ生き延びたという伝説にちなんでこの名が付いたと伝えられています。根元には範頼の墓といわれる石塔が有ります。

学名を Prumus kabazakura といい以前は世界で一本しかない貴重な木でしたが、北本市がその子孫を市内の各所に多数移植しその絶滅を防いでいます。

この蒲桜がある東光寺は川越市の東明寺の末寺で西亀山無量院東向寺とも言い、伝説によると蒲冠者・源範頼の開祖と言われています。

本堂や境内は広くは有りませんが「蒲桜」をはじめ県指定考古資料「板石塔婆」や市指定彫刻「銅造阿弥陀如来座像」などの文家財が残っています。

 

城ヶ谷堤は桜堤、桜土手の名前で親しまれ、毎年見事な桜のトンネルが出来る花見の場所です。近年は桜の木の老朽化が進み以前ほどの樹勢が見られなくなってきました。

城ヶ谷堤は江戸時代に付近の田畑を水害から守るために築かれました。昭和8年に全面改修がなされ戦後に地元石戸宿の人達が堤の両側に約60本の桜を植えて大切に育ててきました。

毎年桜の季節には桜祭りが催されていましたが、今年は新型コロナウイルスの影響で開催されず静かな花見が出来ます。

付近は北本自然観察公園や戦国時代頃の石戸城跡や一夜堤などがあり、遊歩道が整備されていて自然に触れる散策ができるいい環境です。


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