奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1116)

2019-09-13 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「1本5000円のレンコンがバカ売れする理由(野口憲一著・新潮新書2019刊)」を読んだ。野口憲一(のぐちけんいち1981生れ)氏は、日本大学大学院(社会学)博士後期修了で、専門は民俗学、食と農業の社会学とのこと。日本大学文理学部講師を経て、現在は実家の野口農園取締役をしている。-----

「1本5000円のレンコンがバカ売れする理由」はかすみがうら市生れでレンコン栽培農家育ちの社会学博士でもある野口憲一氏が自らの発案で“ブランドレンコン”を発売したその実例を順を追って具体的に苦労の様も隠さずに著述した本である。-----

尾崎豊メンタルで母親の老後資金(500万円)を使って国際食品展(2014)に出展したのが最初で、33歳の若者の向う見ずな挑戦が苦労はあったが今では年商1億円を上げているそうである。実際の処、栽培農家が野口憲一氏を真似しても大方が破綻するに違いない。このような成功譚を鵜呑みにはできない筈だ。がしかし有り得ない様な幸運が重なって5000円レンコンが出荷できることになるのだから、読者からすればとても面白い話が実話として本になっている訳である。-----

平成に入ってから、日本の農産品が海外の新興工業国の富裕層に買って貰えることが分かって、日本国内よりも海外向けに高級品種を輸出する栽培農家が出現してきたのだ。丁度、日本の工業製品が海外で生産されるようになり、日本経済は停滞していくのだが、農業は意外と健全で、農林省の指導が上手いのか、ブランド米であるとか、水ナス、九条ネギ、高級リンゴ、高級苺(いちご)、高級トマトなど数え上げればきりがないが、もう既に日本の庶民の口には入らない様な高級な野菜や果物が品種改良も進んで栽培され世界のセレブ用に販売されているのだ。レンコンはそれが少し遅かったのかも知れない。要するに日本の農家の経営はやり方次第で流通小売業界/食品メーカーの餌食にならずに自立する方法もあるのだと教えてくれている。その道のりは険しいのだが。野口農園でも5人の社員に十分な給金は未だ支払えていないと野口憲一氏は最後に吐露している。

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