奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1021)

2019-06-11 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「地方ならお金がなくても幸せでしょとか言うな~日本を蝕むおしつけ地方論(阿部真大著・朝日新書2018刊)」を読んだ。阿部真大(あべまさひろ1976生れ)氏は、東大卒の社会学者で、現在は甲南大学教授である。専門は労働社会学、家族社会学とのこと。-----

「地方ならお金がなくても幸せでしょとか言うな」では、“地方はグローバライゼーションの避難シェルターではない寧ろ最前線フロンティアであると云える”と主張されている。-----

阿部真大氏自身が団塊ジュニア世代(1973~1980生れ)に属しており、団塊世代が戦後の荒廃した時代から経済復興して小さな夢を実現した世代であるのに反して、その子どもの団塊ジュニア世代は、豊かな子供時代を過ごしながらも、自身が社会へ巣立つ頃には日本経済が低迷期に入り、就職氷河期など転落人生を歩む人が多く、パラサイトシングルを余儀なくされている人達の多いのが実情である。-----

これらグローバライゼーションの影響が如実に日本列島を覆っている事を、東京などの都会だけの話ではないのであると、強調している。そして地方再生などを少ない予算で行おうとするなど以ての外であると言っている。日本政府は税収の少ない現状で富の再配分をもっと現実的に行わなければ、地方だって再生は覚束ないと、映像文化を切り口として教えてくれている。地方だって東京と同じく、文化は文化で必要なのであり、グローバル社会であるからこそ、地方は節約精神で生き抜いてくれというのは虫が良すぎるだろうと、勝手な“貧乏でも幸せというおしつけ地方論”を揶揄している。国民を癒すシェルターにしたければそれなりの施策を講じよと当然の要求をすべきというのだ。“ちんけな”地方再生策は日本全体を蝕む元ですよとまで書いている。政府は今後、地方交付税を減額したい思いを隠して、地方はお金ではない価値を見いだせと勝手なことを言っている事を暴いてくれている。

 

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