奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1087)

2019-08-16 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「ふたつの日本~移民国家の建前と現実(望月優大著・講談社現代新書2019刊)」を読んだ。望月優大(もちづきひろき1985生れ)氏は、東大大学院(総合文化研究科)修士課程を修了し、経産省、グーグルなどを経て、2017年に独立し、移民難民問題を取材して、雑誌やWEB媒体に寄稿し、日本の移民文化移民事情を伝えるウェブマガジン“ニッポン複雑紀行”の編集長を務めている。-------

「ふたつの日本」は、タイトルとして非常に分かり難いが、巻末に書いている次の文章で漸く望月優大氏の考えていたことが分かる仕掛けになってはいるのだが、遅過ぎの感もあった。“移民を否認する国は人間を否認する国である。人間を否認する国とは社会の中でしか生きられない私たちから社会的な支えを剥奪する国である。社会統合の対象は外国人だけではない。この国に生きるすべての人びとが対象だ。”-----

現在総人口の2%を占める在留外国人だが、数十年もすれば欧米並みの5%になるのは確実で、もっと早まる可能性もあり時間の問題とも云えると望月優大氏は脅かしている。2%の今こそ移民対策を欧米にならって整えねばならないと強調している。国は経済を回して税収を高めて、再分配の責務を果たさねばならないので、どうしても経済界の必要とする外国人労働者を入れることになっている。それをだましだまし行っていてもその付けは確実に払わねばならないことになるのだから、日本人外国人と分け隔てするのではなくて、グローバル化するとは人も国境がなくなるのだから、いつまでも自分勝手な外国からの出稼ぎ労働者だけを奴隷のように使うのは間違っているのだと望月優大氏は歳若ではあるが日本政府にこのままではダメだと警告している。

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