奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1115)

2019-09-12 18:28:37 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「人生の達人~いい大人のための人物伝(出久根達郎著・中公新書ラクレ2012刊)」を読んだ。出久根達郎(でくねたつろう1944生れ)氏は、古書店主で、“佃島ふたり書房(1993)”で直木賞を受賞した作家である。-----

「人生の達人」は幕末から戦後しばらくまでの間で歴史に名を残した87名の人物を出久根達郎氏の独断と偏見で選び出し、自叙伝などを参考にしてその好き嫌いも含めて単刀直入に人物評価を寸評している本である。-----

濫読家の出久根達郎氏はその意味で雑学家とも云えるのであり、レパートリーの広さが偏らない評価に繋がっており感心する。勝海舟や渋沢栄一など誰もが立派と認める人が取り上げられるのは当然であるが、あまり有名でなかったり、もう既に歴史の彼方に消え去ったかのような人物も取り上げていて、全体的に、見ると出久根達郎氏の自己満足の世界とも受け取れるのだが、何人かは達人だと同意したくなる人物も含まれており、これだけ数打てば読者も全部ダメだしする訳にも行かず、出久根達郎氏の策に嵌(はま)るのである。-----

渋沢栄一氏は92歳で他界するまでの54年に亘り、東京孤児院のスポンサーを務めていたそうであり、出久根達郎氏の言い分は、各界の名士になれば嘗ての偉人のように社会奉仕も臆せずにケチらずに実行しなさいと、今時のケチな経営者を揶揄っているのである。-----

この本も読んだからと言って、強くなれる訳ではなくて、お金持ちになれる訳でもないのだ。それでも1人か2人、共鳴できる人がいたならば、出久根達郎氏の目論見は達したことになるのである。素直な出久根達郎氏の目線で眺めた偉人は何人網に掛かっているのだろうか、読んでのお楽しみである。

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