奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1119)

2019-09-16 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「虚数はなぜ人を惑わせるのか(竹内薫著・朝日新書2019刊)」を読んだ。竹内薫(たけうちかおる1960生れ)氏は、東大(物理学科)卒で、マギル大学大学院博士課程を修了している。物理、数学、宇宙など難解な分野の分かり易い解説に定評があり、サイエンス作家として活躍している。-----

「虚数はなぜ人を惑わせるのか」では、虚数に違和感を抱いたことのある人に向けて、それ程に心配しなくてもこのようなものなので、安心して分かった気になって下さいと、あの手、この手で虚数に心を閉ざしている多くの一般人を懐柔すべく、易しいたとえ話を続出させて此れでもかこれでもかと、説明のあらしを起こしてくれている本である。此れで分からなければ誰が分かると言うのかという位に、文系の方どうぞ近寄って話を聞いて下さいと語りかけているのである。その所為か、読んでみると、多くの解説が並べられているのだが、これ以上は無理だろうと言う手前で、解説は終わりとなっていて、触りの感触を味わったらそれで良いとその続きは無いのであるが、大体そのようなものなのかという教え方でほんの少しはわかったつもりにさせてくれるとても読者冥利に尽きる親切な本なのである。しつこい著者の場合だと力技で呑み込ませようとするのだが、竹内薫氏はその手前で止めると言う賢いやり口で、成功を収めた本なのである。きっと素人に無理強いをしても分かる訳が無いのだから、雰囲気感触さえ知って貰えばおんの字という作戦のようであるようだ。3次元のピタゴラスの定理とか、4次元時空のピタゴラスの定理とか、最後には虚時間とかをちら見はさせてくれるのであるが、これについては解説しないのである。賢い人である。

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