奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その787)

2018-10-20 08:15:00 | 奈良・不比等
北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「生命の内と外(永田和宏著・新潮選書2017刊)」を読んだ。永田和宏(ながたかずひろ1947生れ)氏は、京大(理学部)卒にて、森永乳業(研究所)勤務後、京大に戻る。京大名誉教授であり、京産業大タンパク質動態研究所所長、元細胞生物学会会長。----
「生命の内と外」は永田和宏氏が研究して来られた分野の一般向け教科書とも云える本であり、人体細胞の仕組みと働きが分かる。興味深く面白いでしょと書いておられるが、それ程に面白く感ずる内容と文書ではないが、著者のお気持ちはよく伝わってくる。教科書的なので少し情報的には古い気もするが、知らない人にとっては役立つだろう。------
細胞の隙間をどのようにして塞いでいるかの構造を日本人研究者が解明した話とかは面白く感じた。どうしても元物理学部出身なるが故か、医学生物学者的な視点と異なるアプローチであるように感じた。現在では実質的に物理学的素養を持つ研究者によって生化学分野の研究は進められているのだと実感させられた。巻末に近く、狂牛病の感染源がプリオンと云うタンパク質由来であり、細菌由来でもウィルス由来でもなく、単なるタンパク質であることに永田和宏氏自身は動揺していると告白している。未だ未だ、生化学分野の研究は雑多で可能性に満ちているとも云えるのかもしれないと思った。----
永田和宏氏が歌人生活を我慢していれば、ノーベル賞にも手が届いただろうにと、大隅良典氏のオーファジーについて書かれている処で感じた。二足の草鞋は天才でも力が削がれるのだろうと思った。
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