奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その559)

2018-03-06 08:15:00 | 奈良・不比等
新名神高速道路(第2名神・高槻~神戸間)が漸く開通(平成30年3月18日)する予定となった。第2名神の開通が大幅に遅れたのは、日本経済の景気の陰りが原因だと思っている人が多いと思うが、そうではなくて関西地域においては、阪神淡路大震災の復興対策にばかり税金を投入して新規のインフラの整備は20年近く遅れているのだ。その煽りを食らって、京奈和道の建設もとても遅れているのは、荒井正吾・奈良県知事ならずとも奈良県民の知る処である。確かに復興対策を被災地域に優先するのは必要なことであるが、限られた税金の使い道として大規模災害を受けると日本のような経済規模の大きな国であってもその影響は量り知れず大きくて、他の事業を遅らせて被害の復旧を優先せざるを得ないその間、全国の整備計画の内、当該被災地域の周辺地域はインフラ整備を一定期間諦めざるを得なくなるのである。良い例が、北陸新幹線の大阪乗り入れであり未だに確たる計画は決まっていない。全てこれ阪神大震災の影響と云わずして他にあるだろうか。------
関西人は、特に神戸地域の人なら震災復旧が何とかできて感謝なさっているのだろうが、近畿地方のインフラ整備は兎に角遅れに遅れていることを認識しておかねばならない。結局歴史を振り返れば交通の要衝に都市が出来て、インフラが通じていれば今に至るも衰退しては居ない。然しながら、新幹線の時代に1本しか新幹線の通じて居ない状態では大阪を始めとする関西地方の発展は止まっているに等しい。大阪が万博を誘致した処で、北陸新幹線の大阪乗り入れは間に合わない。------
北陸新幹線よりもリニア新幹線の方が民活でJR東海が敷設して呉れるので確からしく、北陸新幹線大阪乗り入れよりも早まる可能性もあるだろう。そうすれば、奈良県の発展は誰が舵取りをしても間違いなく進むので、今から其れに備えて何かをする必要は全くない。これは東海道新幹線が京都に開通してより京都の発展が約束されたことで誰が考えても良く分かる。-----
企業受け入れのための財政措置など講じなくても、リニア効果は確実に生じるので放っておいても奈良県に企業が乗り込んでくることだろう。------
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