奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1089)

2019-08-18 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「興福寺仏教文化講座/第425回/2019.8.10於興福寺会館」を聴講した。第1講は“古写真から振り返る境内整備(大森俊貫)”、第2講は“連続講話第5回/春日権現験記絵(多川俊映貫首)”でした。-----

興福寺の古写真は様々な機会に見せて頂いているが、何回見ても奈良公園/興福寺のような名勝地の景色の変遷は面白い。特に昨年完工した中金堂の復原によって江戸時代初めの伽藍に漸く戻ったと話されていて、一段落のホッとした気分が興福寺関係者のお顔に浮かんでいた。誰だって直ぐ次とは思わないだろう、300年振りの中金堂の再建を思えば。-----

“春日権現験記絵”は、それ程古くはなくて鎌倉時代の作品だそうであるが、読み込むと面白いと多川俊映貫首は、該当箇所を探し出しては詳しく解説して下さるのである。神仏習合の日本中世の気持ちになって法話を聞くようにと最初にお断りがあって、それでも面白おかしく、貴族たちの生活模様が丹念に描かれているのだと、絵解きでまるで紙芝居のように話されるのだから、皆眠りこけもせずに最後まで聴講させて頂いたのでした。同輩に先を越されて落胆し、春日の神様を見限って東国に隠遁しようとする壱和(いっか)僧都の巻で、熱田神宮まで追いかけてきた春日の神様に諭されて奈良に戻りめでたしめでたしというお話であった。春日明神曰く“お前が私を見限っても春日明神の私はお前を見限らないぞ”との決め台詞を多川俊映貫首は数回笑いながら話された。“春日さんは情け深いのだよ”と言いたげに。

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