奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その716)

2018-08-10 08:15:00 | 奈良・不比等
「マツダがBMWを超える日~クールジャパンからプレミアムジャパンブランド戦略へ(山崎明著・講談社α新書2018刊)」を読んだ。山崎明(やまざきあきら1960生れ)氏は、慶應大学(経済学部)卒にて、電通に入社し、トヨタ・レクサス・ソニー・BMW・MINIなどのマーケティングやコミュニケーション戦略に深くかかわってきたとのこと。その中で、日本のブランド戦略が遅れていると感じていて、日本が物造りで生きていくには、付加価値の高いブランド商品を生み出す努力をしなければならないと訴えている。-----
日本はバブル経済の末期に、ブランド戦略を構想する企業が出てきたが、トヨタのレクサスにしてもまだ成功したとは言えない。ソニーなどはクオリアで出井伸之社長の時に失敗している。----
ベースとして大量生産品を製造するのは構わないが、高級志向の製品もラインナップすると販売数が少なくても個々の利益率が10倍以上となれば利益を生み出す力はその企業にとって大層優れた商品となる。-----
その昔、日産に吸収合併されたプリンス自動車は日本で唯一ブランド価値の高い自動車を生産していたが今ではその名残も無くなっている。ブランドで商売をして行ける可能性の一番手は今ではマツダではないかと思っている。是非高級ブランドに育ってほしいと書いている。例えトヨタ系列になったとしても。-----
山崎明氏は文系のクルマ好き人士だからなのか、技術の高さの話は、話としては出てくるが、メインではない。ご自分の培って来られたマーケット戦略のブランド力についてこれも私見だと断って書いている。デザイン戦略については一言も書いておられないのがご愛嬌だと思った。
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