奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その904)

2019-02-14 08:15:00 | 奈良・不比等
北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない
「日本の国難~2020年からの賃金/雇用/企業(中原圭介著・2018刊)」」を読んだ。中原圭介(なかはらけいすけ1970生れ)氏は、慶應大学卒で、金融機関勤務を経て、経営/金融コンサルティング会社で働いている。-----
「日本の国難」は、近い将来ではなくて、団塊ジュニア世代が全て高齢者となる2042年頃まで、増大する社会保障費をどのようにして工面するか、将に国難と云えるほどに深刻になるのだが、心配ではないのかと論じている。-----
中原圭介氏は文系の人士らしくて、AIやロボットの登場が必ずしも雇用の増大には繋がらないと悲観的である。士業と云われる弁護士、公認会計士、弁理士、税理士などは、AIにより淘汰されるだろうと予測している。医者でさえも過剰の時代が来るだろうとも書いている。文系の覚える知識で成り立っていた職業は無くなっても、理系の科学技術方面の仕事は増えていくのだから、その方面に目を向ければ悲観する必要は無いのだが、矢張り文系の人士にはそのような思考が出来ないのだろうか。-----
自公政権の年金の仕組みなど100年安心ではないのだから、それに備えて、結局は中間層にまで社会保障費の増大することは避けられないだろうと予測している。----
解決の糸口は、石川県の企業・コマツの例を挙げて、地方に回帰することが一つの解答に繋がるのではないかと、解説している。確かに北陸3県は、上手くいっている例と考えられないことはない。幸福度調査では上位に入っているのだから。----
中原圭介氏自身が団塊ジュニア世代であることもあり、“こんな社会にだれがした”という嘆き節が聞こえてくるような本になっていると思うのは、不思議ではない。本当に解決できる名案は中々思い付かないが、放っておく事は出来ないのだから。
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