奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その813)

2018-11-15 08:15:00 | 奈良・不比等
北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない
「脳科学者の母が認知症になる~記憶を失うとその人はその人でなくなるのか(恩蔵絢子著・河出書房新社2018刊)」の書評を養老孟司氏が書いていた。恩蔵絢子(おんぞうあやこ1979生れ)女史は、上智大学(物理学科)卒で、東京工大大学院にて脳科学を学び博士号を取得している。-----
「脳科学者の母が認知症になる」では、恩蔵絢子女史が母親の認知症の症状を研究者の目でも追究していて、ダメな部分と未だ大丈夫な処もあるのだと言っている。台所に娘と並んで料理をすると母親は嬉しそうに振る舞うそうである。----
養老孟司氏は“人間は感情の動物”であるので、最後まで感情は正確に機能するのではないかと言っている。即ち命を保つためには動物的な原始本能が正常である必要があるためだと。然しながら、理性的な論理的判断は先にダメになって仕舞うと考えられるのだそうである。-----
認知症を発症した人をお世話する時は、その人の感情を考えて対処しないと患者に殴られたりするそうであり、感情を大切にしない場合は医者でも宜しくないという訳である。----
恩蔵絢子女史の女性目線で細かく事例を挙げて書かれているようであり、養老孟司氏以外にも数誌が書評を掲載している。それ程に“高齢化時代の認知症問題”は深刻なのだろうと思った。
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