奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その571)

2018-03-18 08:15:00 | 奈良・不比等
「人間革命の読み方(島田裕巳著・ベスト新書2017刊)」を読んだ。島田裕巳(しまだひろみ1953生れ)氏は、東大文学部宗教史学卒で、同大学院博士課程満期修了し、日本女子大教授などを経て、現在は東大先端科学技術センター客員教授となっている。-----
「人間革命の読み方」では、創価学会の歴史を追いながら小説・人間革命が果たしてきた役割を分かり易く解説して呉れている。島田裕巳氏は新興宗教を対象とした研究のために、若い頃からフィールド調査を繰り返して居られて、潜入・潜り込みも辞さずに様々な研究活動を為されてきており、ご自身も研究対象である筈の新興宗教に幾分感化されてしまったりして、周囲に誤解を与えてしまって居られた過去がある。その点でも島田裕巳氏の著作は迫真の内容に溢れているので見方によってはとても面白いと思った。島田裕巳氏の様な東大卒の研究者であればどのような新興宗教の力を持ってしても洗脳感化を受ける事は無いだろうと考えるのであるが、ご本人が影響を受けていた時期もあると白状されるに付け、人間が全てを客観視するのは難しいのだなと思った。------
「人間革命の読み方」には、創価学会が戦後の日本社会の余剰人員(地方から都市に出てきた身寄りのない次男・三男の溢(あぶ)れ世代)を掬(すく)いあげて膨れ上がったのであると説明している。-----
社会学的な観点からの見方が強いので「人間革命の読み方」では、ある種、仏教やキリスト教の経典や聖書に類した書物の役割を果たしているとの説明も云い得て妙な納得を感じた。-----
要するに世界三大宗教のように歴史の長い宗教はそれなり社会に許容されているのであるが、新興宗教は中々に社会的受け入れが信仰の自由は有るものの既存宗教から見れば異端であり、排斥の気分は無くならない。しかし「人間革命の読み方」という島田裕巳氏の解説本を読むと少し過激とかの違いはあるが、宗教に変わりは無いと考えることが出来るようになるのではないだろうか。天理教などは既に古い宗教の部類となって来ており、比較して説明を受けるととても分かり易く感じた。-----
奈良県では天理教があり、旧来の宗教と今でも鬩(せめ)ぎ合いがあると思うが、そのような関係をどのように捉えれば宜しいかと考える際の道標にはなって呉れるだろうと思った。
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