◆犬の散歩◆

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ライブドア裁判のゆくえ

2006年05月31日 07時08分59秒 | 政治・世相・スポーツ等
この記事をみて吹き出してしまった。「うほほ」ってオイ、ほんとにそれホリエモンが言ったのか?いや、言いそうだけどさw
さっそく流行語になりつつある「うほほ」だけども、ここで取り上げたいのはそれだけじゃない。
ライブドア裁判はどうなっていくのか。ホリエモン以外の幹部はおおむね起訴事実を認めている。でもホリエモンは「知らなかった」と言っている。まあ、知らなかったというのは考えにくいが、もしそうなら無罪になるしかない。

ところで、粉飾の事実はあったことは確かだ。ようはこれを犯罪だと知っていてやったのか、知らずにやったのか、そもそも粉飾自体を知らなかったのか。違法だと知らずにやったとしても、違法性がなくなるわけがないのでこれはダメ。となると、行為自体をしらなかったと言うしかない。まあこれはわかる。

でまあ、いろいろな記事を見ていると、宮内の供述では、宮内主導、堀江承認という線で落ち着いているようだ。こうなると主犯は宮内のような気もするが、共謀共同正犯的な考えでいくと、やっぱり会社のドンが指示してやらせた格好になるから、堀江主犯で間違いはなかろう。ただ、それはこの宮内が思いついて堀江に決を委ねたというのが本当だった場合だ。

もともと幹部達はホリエモンの手腕や人間性に心酔して徒党を組んでいたわけで、その右腕とも言える宮内が突然堀江を裏切るというのがどうも解せない。宮内によれば、自己保身にかかるホリエモンの態度が気に入らないからというが・・・それくらいで急に今まで心酔していた相手を叩きのめせるものだろうか。まあ、マインドコントロールが解けた時ってそういうものなんだろうけど・・・。

さて、ホリエモンが保身を図るとしたらどうすればいいかという方向を考えてみよう。

ライブドアというのは、粉飾を含む風説や、話題取りなどで実際の資産以上の株価を維持し、それを利用して、値上がりすることを見越した株の貸し借りやら株式交換による買収やらで企業価値を上げてきたわけだけども、その資産以上の株価を維持できなくなったら、それは破綻するときになると思う。まあ、値上がりする土地を前提に乱脈投資していたバブル期みたいなものだ。ホリエモン逮捕でそのバブルが弾けてしまったら、この有様というわけだ。

全員逮捕、全員有罪ではホリエモンの再起は難しいし、それでは幹部らの今後も怪しくなってしまう。堀江さえ健全ならば、またライブドアの経営に関わる可能性もあるし(堀江は依然として筆頭株主)、幹部らにとっては、自分らの将来のためにもホリエモンは純真でなければならない。ホリエモンだけは無罪で、自分らが泥を被る必要がある。そうすればその堀江にまた拾って貰えるかもしれない。それには、「全部自分らがやりました、堀江は無罪です」とでも証言すればいい・・・わけはなく、そんなことしてもただ信者がかばってるようにしかみえない。信憑性がないのだ。

そこで、仲違いしたフリをして、「自分が考えついて、堀江に許可をもらって、自分がやりました」という主張をする。堀江を追い落とそうとする者の発言だから、信憑性が高いわけだ。

でも、考えてみよう。堀江が許可したなんていう証拠、内部文書でも出て来ない限り証明のしようがない。でも、そんな重要なこと、メールなんかでやりとりするわけもなく、口頭で許可したのであれば、なんの証拠も残らない。

となると、「堀江が許可した」という部分が実証できなくなってしまう。そうなると、宮内による「自分が進言して、実行した」という部分だけが採用されてしまう可能性が高い。そうなれば、有罪なのは宮内らだけで、堀江は無罪となる可能性が出てきてしまうわけだ。もし本当に仲違いしたのなら、堀江が考えついて、意見を求められて、それでいけると助言したとでも言うはずだと思うのだが、どうだろう?

まあ宮内が堀江を生かそうとしてるのかどうかは別にして、堀江が許可した、知っていたという証明をするのはかなり難しいだろう。というわけで、私は今回のこの記事を見て、「あ、堀江の無罪の目が出てきたな」と感じてしまったのだった。


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