◆犬の散歩◆

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祝:小泉首相、終戦記念日に靖国参拝

2006年08月16日 04時49分12秒 | 政治・世相・スポーツ等
小泉さん、ついにやりました。終戦記念日の靖国参拝。
最後にやっぱり公約を守ってくれました。有終の美を飾るというところだ。念願の郵政民営化もやりきったし、小泉さんの気持ちを推し量ると、万感の思いといった所だろう。


当然のことながら中国や韓国は文句を言っているけども、これがなぜいけないのか、ちゃんと理由を言える人はどれだけいるのだろう。


「一国の元首が、この国を守って戦って命を落とした人を追悼してなにが悪いのか。」


誰もこの問題にきちんと答えた上で文句を言っていない。
中には理由にならない理由や、既に間違っていることが証明されている理由で文句をつけている人もいる。

新聞やら掲示板やらブログやらを見て回ったけど、やっぱりどれも簡単に論破できてしまうものばかりだ。

一番良く言われるのが「A級戦犯を祀っているから」というもの。
これはもう、ちゃんと勉強していないことが分かる馬鹿げた理由だ。
まず、A級戦犯というが、別にBやCだって祀られているのだ。このABCというのは罪の重さではなくて、単に国の指導者かどうかというだけの差だ。Aだから悪いっていうわけじゃないことが一点。

つぎに、戦犯というもの自体が存在しないということが一点。
これは二つの点から説明出来る。

まず、その戦争犯罪というものを裁いた東京裁判といわれる軍事裁判が、法的に(国際法、国内法全てにおいて)違法なものであったということ。
事後法において論じられ、なんら証拠調べもせず、検事や弁護人などの選定も適当であり、およそ近代法学からはかけ離れたものだったのは有名な話だ。
事後法というのは、ある行為が行われた「後」に、それが犯罪だと決めて、その法が出来る前に行われた行為を犯罪として裁くことをいう。これは「罪刑法定主義」という近代法の根本的な原則に反する。
ある行為をしたときには合法だったのに、あとから「やっぱさっきやったことは違法だから裁くわ。あんた死刑ね」とか言われたら困るだろう。というか、天才バカボンでもそんなことは言い出さないと思う。でも、それを堂々とやらかしたのが連合国なのだ。
つまり、もう裁判という名前がついてはいるけど、裁判のカタチに成っていない茶番であったわけだ。

とはいえ、サンフランシスコ講和条約ではこの判決を受け入れることが日本が独立することの条件であったから、判決そのものは受け入れるしかない。ところが、その中身が異常であったことまでは放棄してはいけない。

次に、同条約の手続きに則って戦犯は既に罪を解かれている。そう、もう彼らは犯罪人ではないのだ。これは処刑された人たちも含む。

裁判の形ではない裁判モドキで裁かれた戦犯。その罪を解かれて名誉が回復している戦犯。残念なことに死刑が執行されてしまった者もいるA級戦犯の面々だが、そうでないA級戦犯は普通に釈放され、政界に復帰した者もいる。処刑された人は戦死者扱いになっている。

これだけで、そもそも、いわゆるA級戦犯なんかが存在しないことが分かる。そして、日本政府も同じ立場を取っている。ならば、よその国からどう言われようと「うちにはA級戦犯なんてものはいない」とはっきり反論して、毎年参拝するべきだ。それと天皇こそ参拝すべきだと思う。

さて、それでも「日本が侵略戦争をした時の責任者だから」という理由で参拝に反対する人もいる。これも無知からくるものだ。

まず、日本は侵略戦争をしたわけではない。

戦後の自虐史観による教育を受けた人には、日本がアジアの征服を目論んで無茶な侵略をしたとい思いこんでいる人もいるだろう。これは間違った歴史認識である。

支那事変が起きたのは、当時の中国国内の内戦が原因と言われているし(かといって日本軍に責任が全くないわけではないが)、太平洋戦争に至っては欧米のアジア侵略の邪魔を日本がしたから、逆に意地悪をされたからだ。

ロシアは不凍港を求めて南下してきたし、欧米列強もアジアの権益を求めて進出してきている。日本もいつその対象となるかわかったものではなかった。日本を守るには、地理的に朝鮮と中国を押さえておかなければならなかった。ところが一向に近代化しない朝鮮や中国は欧米の侵略の危機に晒されていた。
そこで朝鮮は自らの意志で日本との併合を望んだし、満州国は日本の傀儡政権ではあったものの、日本を守るために必要なものだった。
ところが、欧米及び中国はこれに反発し、アジアから日本を締めだそうとした。これがABCD包囲網と言われるものだ。米英中蘭の頭文字を取ったこの政策によって、日本は資源の輸入路を絶たれてしまった。そして米国は「ハルノート」と言われる最後通牒を突きつけてきた。
つまり、大陸や朝鮮での権益を放棄して撤退しなければ兵糧攻めするというものだ。
日本はこの死刑判決とも言える通告をうけて、最後まで戦争を回避しようとしていた。ところが、アメリカは全く聞く耳を持たず、「日本を追いつめて最初の一発を撃たせる」ことを目的としていて、戦争をするつもりが満々であったのだ。

真珠湾攻撃に至るまでにその暗号は解読されて、あえて攻撃されたとか、それに至る前に何度か小競り合いはあって、真珠湾が発端じゃなかったとか、宣戦布告をしたけど駐米大使館員が宴会をしててこれを提出しなかったとか、いろいろ日本にとってよくない巡り合わせもあったが、ここまで読めば日本だけがそれほどあくどいことをしていたわけではないことが分かって貰えるだろう。

ただ、個々の作戦では正義とは言えないこともしただろうし、大東亜共栄圏という日本の拡大路線もあったのは事実だろう。ただ、結果として日本が占領したアジアの国々は、欧米列強の植民地から続々と独立しているのも事実だ。日本がこれらの国を結果的に解放したという事実は、戦争の功罪の一つとして認識しておくべきことだ。

太平洋戦争とは、これらの一連の流れがあってのことだということを知っておけば、その時代の指導者の責任がどうとか言うのが誤りであるのがわかる。たまたまその時に指導者の立場にあっただけで、彼らも極力戦争を避けようとしていたのだ。日本との戦争を一番望んでいたのはアメリカそのものだ。そしてそのアメリカは空襲や原爆という民間人虐殺という大きな戦争犯罪を犯している。しかし彼らは全く裁かれてもいないし、日本はアメリカに文句の一つも言っていない。日本人は、いまさらこのことをとやかくいうべきではないが、このことを忘れてはいけない。

こういった列強の無茶と戦い、命を捨てていった人達のために参拝し、追悼するのは日本人の義務であるとすら言える。とはいえ国民全員が参拝はできないから、首相が代表して行うのは当たり前のことだ。

戦争を起こした日本は悪いことをしたとか、戦犯は悪いやつだというのが誤りであることは理解してほしい。事実を知りもしないで、首相の靖国参拝に反対する人は、日本人ではない。いやむしろ、人ではない。首相と天皇は、毎年揃って参拝するべきことだ。それが人の道というものだ。

中国や韓国は、政策として「日本を常に攻撃すること」という手段の一つとして靖国問題に文句を言っているだけだ。もしこの問題で日本が譲歩しても、別のことで文句を言うだけのことだから、相手にする必要はない。小泉首相も「どうせいつ行っても文句言われるから」といっている。
そもそも、この問題自体が戦後随分経ってから話題になっているのだ。中曽根首相の時代までは普通に行われていたのに、戦後何十年も経ってから突然中国らが文句を言ってきた。それはなぜかというと、朝日新聞がこの問題を提起し、中国をそそのかしたからだ。
中国は日本を叩くネタが出来てよかったとばかりにこれに乗ったわけだ。

というようなことをマスコミが正しい情報を報道しないから、中国や韓国の言うことを信じて参拝に反対している人もいるが、(知っててやってるなら最悪だが)きちんと調べて、事実を知ったうえで批判をしてほしいものだ。事実を知った上で参拝するべきではないと言うのなら、その根拠を私にも分かるように教えて欲しいものだ。私は今まで、そんなものに出会ったことがないのだ。


まあ、日本は隣の馬鹿の言うことは無視して、粛々と参拝していればいい。いやむしろ、「日本には戦犯などいない」という立場を取っていることを、もっと宣伝するべきである。