死期の近い写真館主の男とそれを知らないで男を好きになる少女の恋を描いた「八月のクリスマス」の日本版リメイクを観て、以前、このブログでも感想を述べた。あの作品でも夜の雪降るシーンはモティーフだったが、「雪は降るときはキレイだけど、降ったあとはキタナイのね」の無邪気なせりふがあるこの「四月の雪」も同じ。どうも似ているなと思ったら、監督は同じホ・ジノ監督だそうだ。
このホ監督が、映画の中でペ・ヨンジョンを照明監督にした理由について、「自分の身近な職業だったという理由と、最初にペ・ヨンジュンさんにお会いした時に、外見は柔らかく内面は強いというイメージを持ったので、職業を決める際に照明監督を思い浮かべました。照明監督は、機材等かなり重いものを持たなければいけないので、強靭な肉体が必要ですし、秩序をもって仕事をするという意味で精神的な強さも必要とする、また光を扱うということでとても繊細な部分も必要ですしね」と語っている。
韓流ブームは、ペ・ヨンジョンの笑顔とともに運ばれてきたが、その受容の基底には、ああした笑顔で接してもらいたいと思うニッポン女性の隠された願望があるのだろう。男らしくて繊細な部分もある――この両面性への過剰な期待だ。大体、今のニッポンの男は、男らしくなくて繊細じゃない。そのことへの大不満がある。男の側にも、相手がソン・イェジンさんならば、大いに男らしく振る舞うだろうし繊細でもありたいが、現実はそうじゃないのだから、ムリはしたくないという本音と現実対処がありそうだ。
さらに、こうした解釈も成り立つ。――大昔のニッポン貴族は、少なくとも知的で繊細な貴族は、多くは韓流、つまりコーリアからの渡来系だったのだから、野蛮で教養のない倭人系よりは、女性の扱いにも慣れた韓国の男に女性が惚れるのは、この国の高貴な恋愛シーンでもあった。そんなところで、過去の歴史において、恋に焦がれるニッポンの庶民派の男どもは、コーリアに戦争をしかけて空威張りでもして鬱憤を晴らすしかやり場がなかったのである。
このホ監督が、映画の中でペ・ヨンジョンを照明監督にした理由について、「自分の身近な職業だったという理由と、最初にペ・ヨンジュンさんにお会いした時に、外見は柔らかく内面は強いというイメージを持ったので、職業を決める際に照明監督を思い浮かべました。照明監督は、機材等かなり重いものを持たなければいけないので、強靭な肉体が必要ですし、秩序をもって仕事をするという意味で精神的な強さも必要とする、また光を扱うということでとても繊細な部分も必要ですしね」と語っている。
韓流ブームは、ペ・ヨンジョンの笑顔とともに運ばれてきたが、その受容の基底には、ああした笑顔で接してもらいたいと思うニッポン女性の隠された願望があるのだろう。男らしくて繊細な部分もある――この両面性への過剰な期待だ。大体、今のニッポンの男は、男らしくなくて繊細じゃない。そのことへの大不満がある。男の側にも、相手がソン・イェジンさんならば、大いに男らしく振る舞うだろうし繊細でもありたいが、現実はそうじゃないのだから、ムリはしたくないという本音と現実対処がありそうだ。
さらに、こうした解釈も成り立つ。――大昔のニッポン貴族は、少なくとも知的で繊細な貴族は、多くは韓流、つまりコーリアからの渡来系だったのだから、野蛮で教養のない倭人系よりは、女性の扱いにも慣れた韓国の男に女性が惚れるのは、この国の高貴な恋愛シーンでもあった。そんなところで、過去の歴史において、恋に焦がれるニッポンの庶民派の男どもは、コーリアに戦争をしかけて空威張りでもして鬱憤を晴らすしかやり場がなかったのである。