オカメインコの挑戦

オカメインコの魅力と能力&
その飼育に関する意見と経験

オカメに似て非なるもの

2006年12月28日 | Weblog

Brown-eared Bulbul(ヒヨドリ) Photo 2004-05,
Hokkaido,japan EOS-7 and scan Source: Searobin's file



湖の畔を自転車で遊覧中に、
フィー!フィー!という甲高い鳴き声を耳にしました。
その方向を見ると、
頬にオレンジ色の斑紋をもった鳥がいました。
私は野鳥については知識が皆無に近いので、
何の鳥かは不明だったのですが、
その顔は、一見、オカメのようです。
何というか、オカメを渋めにして嘴を尖らしたような印象。
冠羽らしきものも見えます。
オカメと生活しているので、
その顔をしみじみと眺めてしまいました。


昔に見ていた”みんなの歌”の「小さい秋みつけた」に、
そっくりな鳥がでてきました。
ベランダの鉢植えにとまっている鳥なのですが、
やはり、頬に斑紋。同一の鳥に違いありません。


ネットで調べてみたところ、2つの可能性を見つけました。
一つは、ホオアカ。名前がそのままなので、
これかもしれないと思ったのですが、
雰囲気がすずめに近すぎます。
私の印象だと、この鳥よりも、
もう少しオカメの体型に似ています。


もう一つの可能性は、ヒヨドリ
おそらくはこれだろうと思いました。
まるで冠羽にも見えるようなぼさぼさ頭。
やや長めの体。そして頬にオレンジの斑紋。
写真は、
Wikipediaより引用のヒヨドリ。


ちなみに、エボシドリという外来種の鳥も、
オカメに似ています。
名前が示すように、冠羽があります。
頬にはオレンジの斑紋があります。
これは
中国からの輸入される鳥だと記憶しているのですが、
数年前から飼育禁止になりました。
今、それを思い出しました。
エボシドリも野生化しているようです。

訂正:エボシドリはコウラウンの間違いでした。
エボシドリが飼育禁止になったという
記事を読んだことはあるのですが、

エボシドリにはオレンジの斑紋はありません。



フブ:フュイ、フュイ?フュイ。
翻訳:僕の頬には斑紋がありませんが、何か? 一ポチ。


試行錯誤

2006年12月22日 | トレーニング

http://www.youtube.com/watch?v=zeL_StmgSNE
(トレーニング「ポスト」動画)

前回のログでは
トレーニング「ポスト」を開始したことを書きました。
今日は、
彼女がどのように試行錯誤しているかについて書きます。
まずは、上のリンクをクリックして動画をご覧ください。

左の方にコインが4枚置いてあります。
彼女はコインを標的に入れることを学習済みなので、
一枚のコインを取りに行きます。
そして、それを標的の上に。うまくゆきません。
なぜならば、穴は横にあるからです。

そこで、彼女は考えました。
トゥイ「きっと、コインがいけないんだわ!」

そこでコインの交換。気合をいれてコインを上に。
標的はコインを飲み込んでくれません。
トゥイ「おかしいわね。また、コインを降ろさなきゃ」

そして、コインを降ろして再び銜えたときに穴を発見。
「思い出したわ!穴は上じゃなくて横にあるのよ!」
過去のトレとは違うパターンであることを思い出しました。

そして、目標を横の穴にして、ようやくクリア!

彼女の頭は、まず、過去のパターンから、
穴が上にあると予測しました。
これは一見愚かに見えますが、
高度な知能の証です。
高頻度に発生することを学習しているのです。

この動画をとる前に、
穴が横にあることを理解したのですが、
反復がたりなかったために、
最初に従来のパターンで行動してしまいました。
しかし、彼女のすごいところは、
試行錯誤を繰り返すところ。
従来のパターンで攻略できないのは、何故か。
それを考えるところは凄いです。
コインを交換する行為は予想外でした。
そして、最後には、自分で横穴に気がつきました。
トゥイの学習能力と柔軟さには脱帽です。
小鳥がこんなに賢いとは思いませんでした。
我ながら、興味深い動画であると思います。



フブ:フュイ!フュイフュイ!
翻訳:よくがんばったね!
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トレーニング「ポスト」

2006年12月20日 | トレーニング

百円ショップに出かけたとき、
ポストの形の貯金箱を見つけました。
そのとき、ひらめきました。
これはトレーニングに使えるかもしれない。

コインを運んで標的に入れるトレーニングですが、
いつもとは少し違います。
過去のトレーニングでは、
標的の上にコインや玉を落とせばよかったのですが、
今回は、横からです。しかも穴は細い。
これは今までにないパターン。
案の定、トゥイは混乱したようです。
ポストの上にコインを載せようとしています。

こういうときは、トゥイの頭の中がわかって面白いです。
過去の訓練によって、
彼女は穴にものを入れるというよりは、
標的の上にものを置くことを覚えたようです。
私は穴にものを入れることを教えたつもりでしたが、
彼女はそうは理解していなかったのです。
人間と思考回路が違うことがよく分かります。


ポストの上にコインを置こうとするトゥイ

そこで、標的の角度を斜めにしてみました。
数度づつずらしてゆき、
穴に標的を入れることを理解してもらうのです。
鳥の頭の働きを理解すると、
訓練も比較的容易に進みます。
最初は上からコインを落としているつもりが、
いつの間にか横から入れているという状態に。


ポストを傾けて新たなパターンを習得中

この訓練方法は正解だったようです。
最初から横の穴に入れさせようとした場合は、
まったく成功する気配がなかったのですが、
この方法によって、成功する確率が上昇しました。


フブ:フュイ!フュイフュイ!
翻訳:悔しいけれど賢い!
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珈琲、蜜蜂、トゥイ

2006年12月15日 | Weblog

珈琲。受験生のベストフレンドですが、
オカメには猛毒です。
決して味見させてはいけません。

蜜蜂。蜜を蓄える益虫ですが、
オカメにも人間のも危険です。
オカメに近づいてくれば、
飼い主はオカメ以上にはらはらするでしょう。
一刺しが小さな体に大きなダメージを与えます。

トゥイ。一見穏やかなそのフェイスには、
強力な嘴がついています。
この武器は体がより大きなフブをも
屈服させるほどです。

珈琲、蜜蜂、トゥイ・・・
この3つに共通することは何か。
それは、眠気を覚ますのに使えること。

深夜まで勉強する受験生は、
よく珈琲を飲みます。最近では、
カフェインの錠剤も売られているようです。
これを飲みすぎると心拍数が上がり、
急激な不安によって錯乱するので要注意。

長距離に渡って蜜蜂を輸送する人は、
眠気を覚ますために蜜蜂の一刺しを使います。
人間を刺した蜜蜂は残念ながら、
余命はわずかです。

トゥイの甘いフェイスは、一見、
心を和ませて眠気を誘うかのようです。
ところが、彼女の好奇心は、
時に涙がでるくらいのダメージを与えます。

ところで、何年か前にこんな電気カミソリのCMがありました。

  女性「剃り残し?ひょっとして電気?」
  男性「痛ー!!!」

このCMでは電車の椅子に腰掛けていた女性が、
突然腕を伸ばして前に立つ男性の剃り残しを抜きます。
痛みをこらえかねた男性は絶叫します。

さて、上の写真はトゥイが接吻・・・
と見せかけて男性の髭を抜こうとしているところ。
彼女は、0.5ミリ以下の髭でも見逃しません。
電気カミソリ顔負けの優秀さ。
彼女は肩に座ると顔を上げます。
そして、急に髭を引っ張りはじめます。
まさに、例のCMの展開そのもの。
髭を引っ張られると、
全身が震えます。
そして眠気は一気に霧散。
もしかしたら、
羽毛の手入れをしてあげているつもりなのかも。

不思議なことに、彼女は産毛に無関心。
常に髭を狙ってきます。
私がカミソリの会社の社長だったら、
彼女のCM起用を即決です。

さて、刺激の順ですが、
おそらくは、
蜜蜂>トゥイ>珈琲
となることでしょう。

最近では、目を輝かせて、
人間の鼻孔を覗いていることもあります。
鼻毛切り機のCMにもデビューできそうです。


フブ:フュイユ。フュイ!
翻訳:トゥイはおてんばには困っています。
    僕の羽毛に一ポチ!


高所では胸が高鳴る?

2006年12月12日 | Weblog

トゥイは生後7ヶ月を過ぎ、発情するようになってきました。
発情しないように工夫をしているのですが、
どうしても防げないことがあります。
それは、彼女が高いところへ行ってしまった時。

あるとき、家具の上から「キュキキキ・・・」
と聞こえてきたので、どうしたのかと見上げると、
トゥイが背中をそらせて発情していました。
卵を産むにはまだ若いのですが、
こういう癖はつけてほしくないので、
すぐに地上に戻しました。

何故、高いところに行くと発情するのか?
疑問に思う人もいるかもしれません。

ある本によると、人間の場合、
高所に行くと発情することがあるようです。
危険なところに行ったときのストレスが、
発情のストレスと錯覚されるようなのです。
それと、危険なところにゆくことで、
生殖本能が刺激されるようです。

しかし、
高いところは鳥にとってはむしろ安全地帯。
この説明は鳥には当てはまりません。

実は、高いところに行くこと自体は発情と無関係です。
高所から下を見下ろすことに問題があります。

トゥイが家具の上に行くと、
それよりも低い位置にいる私を見下ろします。
そうすると、背中がそれて、
お尻が上をむくことになります。
そう、交尾の姿勢になってしまうのです。
これが発情につながっているようです。


フブ:フュイ?フュイフュイ!
翻訳:今日の記事はどうでしたか?
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彫刻ついに完成か?

2006年12月10日 | Weblog

トゥイが止まり木を齧っていることについて書きました。
(芸術の秋)

3日ばかり集中して止まり木を彫刻していたのですが、
ここ数日ばかり、全く無関心になりました。
どうやら満足ゆく出来のようです。

写真のとおり、
止まり木の上段は右半分がふた周り痩せました。
トゥイは、上段右半分を細めたかったようです。
見た目はトウモロコシの芯のようです。
彼女の意図を尋ねても、”トゥイユー!”としか答えないので、
解釈は困難です。自分の名前を連呼するところからして、
彼女の内面を表した作品なのかもしれません。



ちなみに、フブには不評で、
彼は左半分の無傷なところを選んで座ります。
彼にすれば、いい迷惑でしょうね。


フブ:フュイ?フュイフュイ。
翻訳:トゥイの彫刻って、へんてこでしょう?
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エスパー フブ

2006年12月09日 | Weblog

フブは小心なコですが、
その小心さにも理由がある気がしてきました。
彼が並外れた感覚を持っていることに、
最近になって気がつきました。
私が鳥肌を立てて身震いしたときに限って、
彼が異常な動きをすることを発見したのです。

私が身震いすると、
彼は、激しく足踏みしながら、
俊敏に左右に動きます。
普段は全く見られない動きです。

オカメは機嫌のよいときに、
止まり木を左右に動きますが、
彼が私の身震いに反応した場合、
その足踏みの頻度、スピードは、
並のオカメの比ではありません。
異常としかいいようがないのです。

試しに、故意に鳥肌を立てて身震いしてみました。
彼は冠羽を上げ、身を細めました。
さらに身震いを長く続けたところ、
やはり、例の異常な動きが見られました。
間違いなく因果関係があります。

身震いするということは、
空気に振動を与えていることですが、
人間の場合、他人が鳥肌をたてようと、
誰もそれを聴覚や触覚で気づくことはありません。
しかし、フブはそれに敏感に反応しているのです。
2メートルくらいの距離であっても反応します。
それ以上の距離で反応するかどうかは、
試していません。

一方、トゥイを見ていると、
彼女も一見反応しているようなのですが、
どうやら、フブの動きに驚いているだけのようです。
彼女をフブから隔離して試したところ、無反応でした。

フブは、人間で言えば、
超能力者といったところでしょうね。
オカメは長く飼うほどに発見があり、
その魅力がつきることがありません。

フブ:フュイ?フュイフュイ!
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農薬除去剤の可能性 コラム6.

2006年12月05日 | コラム

オカメに与える餌も安全性が問われる時代になりました。
いかに日本が豊かになったかがうかがわれます。
その恩恵をオカメたちも受けています。

オーガニックペレットや無農薬栽培の穀物が登場しました。
料金は高めですが、
オカメマニアからは高い関心をもたれています。
そのような風潮の中、一般の種子餌についても、
洗浄してから与えるべきだという意見があります。
穀物洗浄の議論については賛否両論あり、
疑問に思われる論拠も多いのですが、
その複雑さゆえ、簡単に論じることはできません。

一方、市販の野菜を洗浄してから与えることについては、
誰もが認めるところではないかと思います。
問題は、どのような洗浄が行われるべきかということ。

普通に水洗いするのが従来よりのあり方ですが、
オカメへの配慮はますます深いものとなり、
それだけでは不十分と考える人が増えました。

水に一晩つけるべきだという人もいれば、
その際に活性炭を加えるべきだという人もいます。
しかし、私がネットで見たかぎり、
農薬除去剤を使うべきだという意見はありません。
これはとても興味深く思われます。
除去剤というと人為的な印象を受けます。
それが敬遠される理由かもしれません。
もっとも、自然だから安全ということは思い込みで、
例えば、トリカブトは天然のものながら有毒です。

さて、ある市販の残留農薬除去剤について調べました。
パッケージをみると、
その除去剤は市販の野菜を家庭で洗浄するためのもので、
その成分は食品から抽出されたものだと説明されてあります。
例えば、サトウキビやリンゴなどから抽出した成分のようです。
この除去剤のメインの成分はショ糖脂肪酸エステルです。
これが界面活性剤として農薬を落とす作用を発揮します。
これはチョコレートにも添加されています。
人間には無害らしいのですが、オカメにはどうなのでしょう。

そこで生産会社に問い合わせをしました。
生産会社によれば、規定どおりに洗浄するならば、
オカメに使用しても問題がないという見解でした。

さて、ショ糖脂肪酸エステルそのものについても調べました。
まず利点として、

  1.生分解性があるなど環境への安全性が高い
  2.抗菌作用がある

農薬除去剤の説明書きに、雑菌除去とありましたが、
納得。これもショ糖脂肪酸エステルの働きのようです。

(参照:All aboutの「ショ糖脂肪酸エステル)

一方、危険性についても調べてみました。
マウスを用いた実験のレベルでは、
胎児奇形率との因果関係が見られたようです。
(石鹸百科より)

もっとも、この実験では、マウスの筋肉に
彼らの体と比して尋常ならざる量を注射しています。
それならば、人体に有用である
ビタミンAについても危険といえますね。

農薬にも利点と欠点があるように、
農薬除去剤にも利点と欠点があることがわかりました。
残留農薬と農薬除去剤のどちらが危険か。
それが問題となってきますね。
両者の害を根拠に両者とも否定したところで、
市販されている野菜には、どちらにせよ、
残留農薬が含まれています。
残留農薬を水洗いで済ませるか、
それとも、除去剤を試すべきか・・・
それは愛鳥家の皆さんの判断によります。



フブ:フュイ?フュイフュイ!
翻訳:今日の記事はどうでしたか?
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よそよそしいトゥイ

2006年12月04日 | Weblog

トゥイが外に出たがっていたので、
ケージを全開にしたところ、
ケージの横網に登りだしました。
そういう行動をとるのは、外に出る気がないとき。
いつもはすぐに入り口の方に来るのですが。
どうしたのだろうな、と思って、手を伸ばすと逃げます。
丸一日以上ケージの中にいてもらったので、
もしかしたら、怒っているのかな、と思って、
そのまま様子を観察することにしました。

入り口を開けたままにして距離を置くと、すぐに出てきました。
私の頭の上に飛んできたので、降ろしました。
すると、家具に上に跳んでゆきました。
すぐに戻ってきて、頭の上にとまったので、
腕の上に降ろすと、またも家具の上に。
その後は、私の頭上をかすめるように飛び、
私の様子をうかがっているようです。

彼女は私の頭を避けないのですが、
肩から下を避けているようです。
ようやく、心当たりを得ました。
見慣れないTシャツが原因だったのです。


トゥイが警戒したTシャツ


彼女は、お客さんが来ると緊張するのですが、
それは見慣れないものが彼女の近くにいるため。
それと同様に、
一年以上着ていなかったTシャツを着たので、
それを警戒して私を避けているのではないかと思いました。
一年以上前というと、彼女が生まれる以前のことです。

同じプリントの入った同型の黒いTシャツも持っているのですが、
そちらには全く警戒心を見せません。
彼女が雛の時から見ているものだからだと思います。
形は同じでも、色が違うと気になるようです。
オカメが色彩認識能力に優れていることがわかります。


フブ:フュイユ、トゥイ。フュイ。
翻訳:トゥイはTシャツよりも怖いです。同感の一ポチ。


芸術の秋

2006年12月02日 | Weblog

芸術の秋です。もう冬だという指摘もありますが。
さて、創作意欲を刺激されたトゥイは彫刻を始めました。
上の写真は創作風景。ひたすら木を彫っています。
フブは木屑が当たるたびに迷惑そうに頭を振って、
トゥイを見上げます。彼はケージの隅に退避しました。



削り落とされた大量の木片


オカメに齧られた上段の止まり木と、
未だ健在な下段の止まり木のコントラストによって、
身を削るような愛を表現したいのだと噂されています。
彼女にインタビューしたところ、ノーコメントでした。
トップの写真を見るとわかるように、
上段の止まり木は、下段のものと比して、
外周がかなり削られています。
削られている箇所は、
上段止まり木の右端に集中しています。
この箇所に深い思い入れがあるようです。



急激に磨耗した嘴

丸一日経って作品の進展を見に行くと、
彼女のノミは激しく磨耗していました。
表面がところどころめくれ上がっています。
刃先もややのこぎり状になってしまいました。
彼女の自慢の道具だっただけに、
熱の入れようを感じます。


フブ:フュイ・・・フュイ。
翻訳:僕の止まり木が・・・一ポチ。