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Entrance for Studies in Finance

star wars episode1 the phantom menace (1999)

繰り返し見ていて意味が分かる映画だとよく言われるし、phantom menaceの意味についてもとかく議論がある。しかしそれはhologram(立体画像)で示されるSithの存在(Darth Sidious)がphantom(亡霊)なのであろう。とはいえこの映画は少し冷静にみると、いろいろ突っ込み所が多い。

お話は銀河宇宙galaxiesの中での共和国制republicを守る側とその中で連邦を形成する連邦軍federationとの戦争のお話。このfederationについてまず考えよう。これは言葉としてはアメリカの小学生にすれば、共和党republicanのリンカーンのもとで奴隷制解放を掲げた北軍と、南部州連合Confederate States of Americaが戦った南北戦争1861-1865が、イメージされるお話とみていいだろう。

なお第二次大戦における同盟国側はthe Allies。枢軸国側はthe Axes or Axis Powers。 

問題はこの宇宙戦争のそもそもの原因がよく分からない点にある。以下のtrade federationについての考察によると、共和国側の課税に対して連邦側が不満をいだいて戦争を起こしたとされている。
この1999年制作の映画を見ていても(戦闘シーンはおもしろいのだけれど)、戦争が始まり占領騒ぎが起こる対立の理由(占領の目的)がいま一つ明確でないが、課税権をめぐる争い(交易の独占を含む)が一因ではあろう(以下の英文の考察2つを検討)。しかし宇宙間取引で課税がそもそも成立するには、通貨が統一されている必要がありそうだ(広大な宇宙でそれが可能だろうか)。でもそれは、相当に経済統合が進化していないとむつかしいはず。どうもこの作品はこのあたりの詰めが弱いようだ。あと占領の理由(戦争開始の理由)として分かりやすいのは、相手の領土にある資源、あるいは相手を奴隷にするなどだが、それらは言及されていないのでいずれにせよ映画の中で戦争の原因はきちんと説明されない(したがって大人にすれば戦争の発端や理由が全くわからず納得できない)。同様に高度な文明であるはずの連邦側の攻撃が、大量殺戮兵器を使わずどこか牧歌的であるのも不思議といえば不思議だ。
trade federation(the forcenet)
trade federation(Starwars.com)

 もうひとつ問題にしたいのはJediの騎士をめぐるお話にあるforceという言葉である。Jediの騎士はforceを操れる。forceには善と悪の面があるといったお話である。このforceの発想の起源は興味深い。気を扱うdragonballは有名だがdragonballのアニメ版がアメリカで放映されるのは、1980年代後半である。しかし1977年のStar Wars最初の作品ですでにforceは見られる。これは日本や中国でいう、気とか気功と大変似ているので、共感できる点はある。forceの内容にはつぎのようなものが含まれる。テレパシーtelepathy(会話せずに意思を疎通できる)、予知能力precognition、読心術empathy、telekinesis(意思の力で相手や物体を動かす)など。
 実はLukasは1964年制作のArthur Lipsetの21-87という小編の抽象映画がforceの発想に影響を与えたとしている。確かにそこにforceについて語る言葉がでてくるので十分検討する必要がある。forceを使うことで、supernatural(自然界ではありえない)あるいはparanormal(常識を超えた)能力が生み出される。
force(star wars) wiki
 最後にJediの騎士そのものについて述べると、実際に働いている(戦う)騎士はなぜか少数で、その上にJedi Councilがある(この構造も納得できない、騎士より強いcouncil memberが全員で戦闘に加わればSithはすぐに圧倒できるように見える)。そのtopにYodaがいる。下で戦闘に従事する騎士の世界はmasterがいて弟子apprenticeがいるという構造になっている。Jediの側はQui-gon JinnとObi-Wan Kenobiである。他方でSithの側はDarth Sidious とDarth Maul。

phantom menace tailer

2010-05-08(2016-06-01更新)



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