新☆FT書房 製作日記

ここでは、FT書房が現在手がけているゲームブック・サプリメントなどの製作状況を日記の形で掲載していきます。

☆Analog Game Studiesのご紹介☆

2011-01-28 16:36:51 | 日記
本日、岡和田晃さんからメールをいただき、Analog Game Studiesというサイトが去年の3月から活動を開始したことを知りました。

http://analoggamestudies.seesaa.net/

岡和田さんという方は、アナログゲームファンの間ではかなり有名な方です、ここをご覧の方には、ご存知の方も多いでしょう。
「Role&roll」や「GAME LINK」などで頻繁に記事が掲載され、ウォーハンマーRPG関係の翻訳を手がけている方です。
昨年「SF評論賞優秀賞」なるものを受賞して、でっかいホテルで授賞式があった、SFやアナログゲーム好きの方の間では有名な方です☆

http://analoggamestudies.seesaa.net/category/8885102-1.html


また、清水龍之介著、FT書房刊行の【魔の王の少年】が、岡和田晃さんのサイトで紹介されています。

http://analoggamestudies.seesaa.net/article/182198982.html

岡和田さんのような方に評価していただき、紹介してもらえるとは、嬉しい限りです。


このAnalog Game Studiesが発足したことを知ったのが今(岡和田さんからメッセージをいただきました)なのですが、岡和田さんがリーダーなら、いずれにしても良い集まりになると思います。

個人的には、ゲームブック作家の門倉直人さんに祝辞をもらってはるのが、素晴らしいと思いました。

http://analoggamestudies.seesaa.net/article/171968188.html


FT書房としては、ゲームブック、TRPG、ボードゲームを後押しするこのサイトを、応援したいと考えています。


それでは。

☆謹賀新年☆

2011-01-01 10:19:33 | 日記
明けましておめでとうございます☆
FT書房の杉本です。
昨年もたくさんの方にご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
今年もバリバリ活動して参りますので、よろしくお願いします。

さて、今年のラインナップを発表します。
FT書房とオーク工房、合わせて15作品を来年は予定しております。
この他にakoさんのデビュー作、トレカ番長の【ウォー・ロック・クロニクル】など、現在は未定ですが出したい作品もありますので、予定の変更に合わせてまた発表させていただく予定です。

それでは、本年もよろしくお願いしますm(__)m



ゲームブック部門
・盗賊剣士 by杉本ヨハネ
長編ゲームブックシリーズの第10弾ぐらい。
歴史がありながら自由な気風で知られる、港湾都市ネグラレーナでの物語。
自由奔放な表の顔を欺いて、夜の世界にはびこる多種多様な人々の姿。
主人公は盗賊剣士、夜の世界を、物音ひとつ立てずに歩く。
何人かの秘密を知るうちに、君はやがて、誰も知らなかった大いなる都市の秘密に気づきはじめる……!
杉本ヨハネ著。


・魔の国の王女(仮) by清水龍之介
悪魔召還シリーズ第2弾、【魔の王の少年】の続編。
玉座に触れた主人公は、愛する国にかつて起きたことを知る機会を得る。
48の悪魔たち、の多くは悪魔召還師を自分たちの王として認め崇める。
しかし、強大な力を持つほどに、王たるおさな子を認めることに、強い抵抗を感じる者たちもいた。
そして、王女の出現を機に、物語は急激に加速を始める……!
清水龍之介著。


暁の潜入者 byロア・スペイダー
戦争前夜の王国は、ものものしい雰囲気に満ちていた。
”姫将軍”は残虐なる統治者にして、君が仕える無慈悲なる主君。
彼女の命ずるままに敵の首を獲る、しなやかな鋼。それが君だ。
姫将軍に仕えること幾年月、君は少しずつ、彼女のさまざまな「顔」を知ってゆく。
そして、この戦いの火蓋が切られようとするこのときに、君は大いなる秘密に気づく。
なんとしても、この戦争は避けねばならぬことに。
君の言葉を信じる者はない、だが君も幾多の戦場を駆け抜けたつわものだ。
夜が明ける前に、敵なる者の陰謀を阻止せねばならぬ。たった1人でも。

【大魔導城のワナ】著者であるロア・スペイダーの作品。
同書で人気の変装システムが、より優れたシステムとなって登場。
主人公は「変装」と「武装」のバランスを、常に意識して行動しなければなりません。
しかし、単に非武装であれば目立たないというのではなく、たとえば兵士たちが行き来しているような土地では、武装していることがかえって目立たないコツとなるのです。
よく状況に目をこらし、リスクと相談しながら状況を突破していかなければなりません。
ロア・スペイダー著。




・見捨てられた財宝 by清水龍之介
大きくはないが、しっかりした村。
君はそこに、ある目的のために滞在している。
村のはずれへと足を運ぶ。
最初はオークを退治するために、二度目は違う目的で。
ひそやかにたたずむ地下迷宮への入り口。
そこは、ひと筋縄ではいかない、危険への入り口。
100パラシリーズ。


・宛名のない贈りモノ byMANAT
君はとある世界の、特別な郵便局員。
きわめて辺ぴなところまで、どこであってもあらゆるところに郵便物を届けている。
そして、そんな自分の仕事を、とても誇らしく思っている。

FT書房従来の作品と比べ、ルール面も含めて柔らかな、ほのぼのした作品。
100パラシリーズ。





ソロ・アドベンチャー部門

・水上都市の祭日 byロア・スペイダー/杉本ヨハネ
水上都市である聖フランチェスコ市には、昔ながらの祭りがある。
女性は仮面をつけて街を歩き、男性はそれを探して声をかけるというものだ。
この街を訪れた天使の伝承になぞらえたこの祭りを、街の人々はとても愛している。
街の喧騒、明るさ、そして暗がりに潜む"何か"。
人々の明るい顔と、楽しい祭りに潜む暗がりと危険。
君は女性を探して歩くこともできるし、イベントを無視して祭りを楽しむこともできる。
従来のシティ・アドベンチャーに祭りの要素が加わり、新鮮味溢れる冒険へと進化したロア・スペイダーの作品。

カップリング作品は【闇の森を抜けて】。
水上都市の祭りが近づいたある日、特別なワインを届けるために馬を走らせる主人公。
だが街と君の間には「闇の森」が横たわる。
森は暗く、背後からは別の危険が迫る。
杉本ヨハネ著。



・氷樹海の冒険
ギシギシと不安な音を立てる船体に、乗組員たちの辛抱はもう限界に達しようとしていた。
氷樹海に船が突っ込んでから丸1日、延々と迫り続ける危険な樹氷を避け続ける船員たちの疲労は、もはや頂点に達しようとしていた。
海上にどこまでも続く氷の木々。
海図にすら載らない氷樹の森。
悪天候の吹雪と神の気まぐれが作り出す、魔の迷宮。
人々の住む大陸の北東に位置する重要な航路に、突然現れては多くの船乗りたちの命を奪ってゆく。
人々は畏怖の念を込め、この海域を【氷樹海】と呼ぶ。

凍えきった体に暖かさが染みわたる。
初めての土地で最悪の吹雪に見舞われ、宿屋の小さな明かりだけを頼りに何時間も歩き続けてきた。
ひとつの場所を目指し続けてきた努力は今まさに報われようとしている。
雪の積もった木製の階段をのぼり、【巨人の斧亭】と書かれた看板の下をくぐって、賑やかな店の中へと入り込む。
店主の上機嫌な歓迎の声と、踊り叫ぶ若者たちの声に、吹雪の音だけが馴染んだ君の耳---寒さで千切れそうに痛い---も癒される。
冷え切った顔に当たる熱気と、鎧の下の汗ばんだシャツの不快感が対照的だ。
注文を取りに来るウェイトレスの、なんともいえない健康的な笑顔。
ようやく安堵した君は、体を温めるのに一番良いもの---ウィスキーを注文し、宿をとる。

君はこの凍てつく土地へとやってきた冒険者。
今までにない凶悪な冒険が、幕を開けようとしている。


・マミー女王の宝
海外T&T作品の第3弾。マミー女王の住む密林の奥地、ピラミッドでの冒険。
マミー女王は強大な力を持ち、宝を抱えているという。
いくつかの事実から、君はこのマミー女王の墳墓の場所を推察し、発見する。
そして、彼女の死後、おそらく初めて足を踏み入れる者となる。
だが、墳墓の中には今なお動き回る不死の死者たちがうろつき回り、マミー女王は今もなお力を持っているのだった……。


雑誌
・FTマガジン第4号
FTマガジンの第4号は、小さなゲームブックかソロアドベンチャーと、ミニシナリオ、モンスター帳やT&T海外事情、FF海外事情など、どれもだいたい3号以前のようなラインナップです。



ボードゲーム部門/オーク工房

・ガイドフォーザギャラクシー(FT書房)
攻略本シリーズの第2弾、レース・フォー・ザ・ギャラクシーの攻略本です。
基本的な戦い方、戦略路線と路線ごとの工夫、生産色ごとの傾向の統計的分析、コスト6カードに対応するカードの分量など、「数値、論理、考察」と「経験」の両面からアプローチをかけ、ゲームを分析し、丁寧に説明します。


・王国興亡記(オーク工房)
オーク工房の目玉商品となること間違いなしの大作、秋のゲームマーケット(去年までゲームフェスティバルだったイベント)で出品予定。
プレイ人数は最大7人、「フンタ」に似たゲーム。
中世ヨーロッパのいち王国が滅亡の危機に瀕した際、王国を救うのではなく自分の懐にどれだけお金を詰め込むことができるか、を争うゲーム。
暗殺や紛争で王座は次々に入れ替わり、戦略や心理が小さく状況に影響を及ぼし、その小さな揺らぎはゲームが進行するにつれ、手のつけようのない亀裂や団結へと発展していきます。
デザイナーは杉本ヨハネ。

オーク工房から王国興亡記って、早口言葉みたいですね。




・アグリペディア4(FT書房)
・アグリペディア5(FT書房)
アグリペディア1~3で、アグリコラの攻略方法は説明されました。第4巻以降はサイズと価格を大幅に落とし、拡張版であるカードデッキの解説をA5版の小冊子で行います。
2011年は第4巻と第5巻を刊行し、ZデッキやXデッキ、四季などの拡張版について細々と解説本を出していきます。
アグリコラマニアの方々、ひっそりと相手してやってください。


・4人のエース2(オーク工房)
・4人のエース3(オーク工房)
数年前に【ウォー・ロック・クロニクル】に掲載されてご好評をいただいたカードゲームを、それ単体で遊べるようにプレイアビリティを上昇させたのが【4人のエース】シリーズです。
現在は完売となり入手困難な【ウォー・ロック・クロニクル】創刊号と第3号に載った【4人のエース】1と3はもとより、作者(私)が「3つも同じシリーズで出したらクロニクルの読者に悪いかな~」と思って出さなかった(つまり新作扱いの)【4人のエース】2も新作として登場します。