手にする量は減ったけど、それでもCDは果てしなく増えていく。自分で買う以外に時々、「綿内君が好きそうなものを」と、まとめて頂いたりもする。
今回、その中で真っ先にCDプレイヤーに乗せたのがこれ、「The New Orleans Social Club / Sing Me Back Home」。昨夏のハリケーン(カトリーナ)で大打撃を受けた音楽の町・ニュー・オーリンズのミュージシャン達による「わが町を鼓舞する応援アルバム」だ。
ネヴィル兄弟、Dr.ジョン、盲目のファンキー・ピアニスト~ヘンリー・バトラー等が参加した、カジュアルさが何とも心地良くて癖になる一枚。またあの町へ行きたくなる。
ニュー・オーリンズ独特のビート‘セカンドライン’は、確か元々埋葬行進曲の発展形だったはず。人が死んだってのに、弾んだビートで送り出すなんてちょっと素敵ではないか・・・・・。
話はニュー・オーリンズから長野市へと思いっきりそれるが、あれは5年半前の親父の葬式でのこと。葬儀センターだったので、それはそれは何から何までスムースにことが運んだ。商売だから回転率上げてナンボなんだなぁと、坊さんのお経を聴きながらぼんやり思った。高校生の時、結婚式場でアルバイトをしていて、新郎新婦が「お父さん、お母さん、今まで育ててくれてありがとう・・・」と涙ながらに語るクライマックスの扉の裏で、残飯を片付ける為に僕らアルバイトボーイはポリバケツを持って待ち構えていた。それを思い出した。
葬儀が始まる時、いかにも悲しげな音楽が流れていた。あまりにいかにもなので腹立たしくなって、「これは故人の意に沿わないだろう」と思い、進行役の女性に「止めてくれ」と言い、遺品として飾られていた親父の好きだった哀愁のトランペッター「ニニ・ロッソ」のテープに変えてもらった。「どうだ?これなら少しは気分良くあの世に行けるだろ?」と、僕は心の中で呟いた。
B.G.M. Somewhere / Henry Butler
今回、その中で真っ先にCDプレイヤーに乗せたのがこれ、「The New Orleans Social Club / Sing Me Back Home」。昨夏のハリケーン(カトリーナ)で大打撃を受けた音楽の町・ニュー・オーリンズのミュージシャン達による「わが町を鼓舞する応援アルバム」だ。
ネヴィル兄弟、Dr.ジョン、盲目のファンキー・ピアニスト~ヘンリー・バトラー等が参加した、カジュアルさが何とも心地良くて癖になる一枚。またあの町へ行きたくなる。
ニュー・オーリンズ独特のビート‘セカンドライン’は、確か元々埋葬行進曲の発展形だったはず。人が死んだってのに、弾んだビートで送り出すなんてちょっと素敵ではないか・・・・・。
話はニュー・オーリンズから長野市へと思いっきりそれるが、あれは5年半前の親父の葬式でのこと。葬儀センターだったので、それはそれは何から何までスムースにことが運んだ。商売だから回転率上げてナンボなんだなぁと、坊さんのお経を聴きながらぼんやり思った。高校生の時、結婚式場でアルバイトをしていて、新郎新婦が「お父さん、お母さん、今まで育ててくれてありがとう・・・」と涙ながらに語るクライマックスの扉の裏で、残飯を片付ける為に僕らアルバイトボーイはポリバケツを持って待ち構えていた。それを思い出した。
葬儀が始まる時、いかにも悲しげな音楽が流れていた。あまりにいかにもなので腹立たしくなって、「これは故人の意に沿わないだろう」と思い、進行役の女性に「止めてくれ」と言い、遺品として飾られていた親父の好きだった哀愁のトランペッター「ニニ・ロッソ」のテープに変えてもらった。「どうだ?これなら少しは気分良くあの世に行けるだろ?」と、僕は心の中で呟いた。
B.G.M. Somewhere / Henry Butler
セカンドラインとは関係有りませんが沖縄のお盆でアンガマと呼ばれる行事がありまして、亡くなった方の家に踊りや三線の演奏者(顔を隠した扮装=あの世から戻ってきた死者)と一緒に面を被ったあの世のおじいさんおばあさんがやってきて亡くなった方の家族の前で踊りや唄を披露、その後におじいさんおばあさんが家族や見物人の質問に対しあの世の事を頓知の利いた答えで応えるという行事なんですが、唄や踊りに笑いありで亡くなった方や家族を慰めるというあたたかな心のこもった行事だと感心しました。
お約束なお涙頂戴な式次第には逆立ちしたって真似できない行事ですね。
お父様のお葬式の時のエピソードに似たような経験を僕もした事があります。
お父さんの逸話はいいですね。
>これなら少しは気分良くあの世に行けるだろ?
と感じることができたら、それは遺族にとっては最高のお別れです。
沖縄のあんがまの話面白いですね。
セレモニーの中で、心はどこにあるのだ?という「いかにも」な形式を提示する側、ただ受け入れる側にも何だか苛立ってしまったのです。
>可えるぴあのさん
>アメリカ南部の音楽って、望郷の念に怨念がこもるんですよね
ホント。奴隷の悲しみ、混血・・・ニュー・オーリンズはそこにフランスの気品も加わって、非常に独特な色を醸し出してるんですよねぇ。
良いお話デス
僕の葬式はニュー・オーリンズ スタイルでお願いします!
(綿内さんに言っても仕方ありませんね^^)
「The New Orleans Social Club」
僕も聴いてますよっ
情報の少ない作品は、なるべく国内盤出るの待つんですけど、待てずに輸入盤で入手しちゃいました
The Metersが絡むと、財布の紐も緩みます♪
私は母の通夜で
ひと晩じゅう、グレンミラーを流しました。
猫がキーボードの上に飛び乗ってきて
こんな書き込みに。
何が今年の2g、なんでしょーかまったく...
ごめんなさいー(´▽`;)
切ない話ですね。
ニニ・ロッソ、どれくらいの人が知ってるかな~。
mar君
やっぱりこのCD聴いてた?良いよね、これ。
さあ、ニュー・オリンズへ行ってらっしゃい。予想以上に健全な町だよ。
栗ごはんさん
素敵な話ですね。
いかにもとか、普通だからとかじゃなく、何が大事かってことにはこだわりたいですよね。
でも、親の若い頃の話や好きなものをあまり知らないような気がする...私が覚えていないだけなのかな。
綿内さんのお父様の話を読んで、これからも、
母にできるだけの事をしてあげたいと思いました。
孝行したい時に親はなしって言いますもんね。
元気なうちに孝行しましょう!
親の若い頃の話・・・幼い頃はまったく考えもしなかったのに、年齢が近づくほど、感じるものがありますね。
僕は好きな道まっしぐらで孝行らしいことは何もしませんでしたけどね。CDを出して、ファンのみんな含め、色んな人が賑やかに関わるようになったのは楽しそうでした。