パンプキン、アイリッシュ&にごり酒

　ハロウィンなので、夕方、住民の子供達が様々な扮装をしてピンポンしてきた。ドアを開けると、「Trick or treat!（おどかすぞ～じゃなきゃお菓子ちょうだい）」とおぼつかない英語で言ってくる。全員の揃いが悪い時は、オジサンはやや意地悪なので「あんだって？聞こえないよ」と言ってやる。そんなやりとりがあって、お菓子をあげた。貰ったら「ありがとう」も忘れずにな。

　オトナも「お菓子」が欲しいので、夕食代わりに「やきとん」屋へ行った。「やきとり」ならぬ「やきとん」だ。これは東京に来て初めて知った。トロとんが美味い。しかし、特製ゴマ豆腐だかなんだかお通しがやたら遅く、この夜は空腹のまま酒ばかりすすんでしまい、３杯目に飲んだ岩手産の「にごり酒」で不覚にも酔っ払ってしまった。

　もう少しお菓子が欲しかったのでアイリッシュPUBへ移動。ギネスを一杯だけ飲んで店を出ると、目の前は西口公園。弾き語りの若者の歌に、ゴスロリ風のたった一人の女性客が体育座りで真剣に聴き入っていた。「君は何でそんなに鼻から歌うのか？」と思いながら、秋の夜風が心地良い夜のブクロをゆらゆらと歩いて帰った。

　（パンプキン by 俺）