演技を良くするためには、人間としてより深化して、舞台上ではもっと自由に、もっと自然に生きられるように、と体と頭に相談しつつ稽古を積むほかはない。
映画やテレビの俳優さんは、様々な人間を演じることで演技の技術や深みを増していく。翻って、歌舞伎の俳優さんは、同時に幾多の芸を身につけていく。そして、この芸の蓄積は目が眩むほどの高さになる。
朗読をしていると、様々な登場人物が出て来る。その登場人物であり続けながら喜怒哀楽を表さなければならない。漫画でいえば、漫画に出てくるキャラクーは喜怒哀楽、様々な表情を表す。そのキャラクターのままで。これを朗読は一人の人間の声だけで、実現する。
ボクは舞台俳優なので、その役ごとの体を作る。つまり、役作りをする。そして、そのキャラクターごとの人生を演じていく。要するに、語り手も含めて、一人芝居をすることになる。
他の方はどうやっているのかは知らないけど。
昨日寝不足したら、腰にきた。せっかく良くなってきたのに。まあ、今夜、ちゃんと寝れば戻るだろう。ものを書くためには座っていなければならないし、座っていれば腰に負担がくるし。頑張る、頑張らない、全てにバランスが必要だってことだな。