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2010年9月26日


 昨年、イルドフランスはとうとう25回目の節目の日を通り抜けました。
レセプションの日、レストランに入りきれないほどのお客さま、階段を埋めつくすお花、
主人公の私はオロオロするばかりです。
全てはお客さまに支えられて、この日を迎えれたことを肝に銘じました。
ただ、がむしゃらに25年間も走り続けていたんですね。
よく、お客さまからシェフの後継者のことを聞かれるのですが、誰も決まっていません。
「ここが無くなったら何処へいけばいいの」との言葉に胸が詰まってしまいます。
まず、今は30周年記念を迎えられるよう、サービスはもてなす心、
料理人は持ち合わせてる感性を皿の上に最大限に表現したい。

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レジメンタルタイ


 アメリカのプレパラトリースクールに在学する息子が夏休みには帰国するが、
年を追うごとにその国の習慣、マナーを身につけて変わってくることに気が付きます。
留学生の中には、中国、韓国の裕福な子弟たちも多く、
身に着けているものも高価なブランド品らしい。
学校では一年に一度、正装してフルコースの食事とダンスパーティーが
高校生の社交の場として催されています。
ある日、息子は「良いネクタイと背広が欲しい。」と私にねだる。
三十数年前、アイビー派の私が身に着けていたレジメンタルタイと
ブレザーを洋服ダンスの奥からそっと出した。
「こんなの着てくる人いないよ。」と不満を漏らすが、
これはロンドンで買ったトラディショナルのものだよ、となだめる。
それをスーツケースにしまい込んでくれた息子に目を細め、成長を認めた。
私の青春を刻み込んでいるそのレジメンタルタイは
父から子へと受け継がれていく。
さて当日、女学生の目にはどのように映り、
どちらのスタイルに好意を示してくれるのだろう。


P.S.

この学校には、2名だけの日本人ですが
彼は東北地方太平洋沖地震にとても心を痛め、
校内で募金活動を始めました。

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料理と音楽



この頃、レストランで音楽会を催し始めてから
多くの演奏者たちが出入りしている。
演奏を聞いていると、料理と音楽に共通していることに気がつく。
味わえる料理は、新鮮な素材と腕のよい料理人とで表現出来ます。
質の高い曲を弾くには、良い楽器と技術のある演奏者とで音色が出せる。
それらに持ち合わせた感性を吹きこむと
「斬新な料理」、「魅了する音色」となって生まれてきます。
だが大切なのは、培われた想いやりの「心」がないと相手の心に伝わりはしない。
もう一つ、共通することがある。
たった一回の楽しみでもあり、一瞬のうちに消えてしまうことだ。
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