廃盤日記(増補改訂版)

めざせ!日本全国の中古盤店制覇!(by じみへん)

★beatleg 2008年11月号 「音楽の幸福な時代は終わったのか?」 100号記念特集

2008年10月11日 | BOOK
 
ビートルズが表紙のbeatleg最新号を購入し、自宅で読み始めて気が付きましたが、今号でなんと創刊100号目だったんですねー!!いやー、100号達成おめでとうございます!!

この手の雑誌は栄枯盛衰が激しく、実際に一番難しいのが「継続発行」なのだと思います。大抵の場合は志が高くても経営的な問題で長続きせず、最後は尻切れトンボのような状態で「休刊というの名の廃刊」というのが、一番多いパターンでしょうね。そう考えると本誌発刊とブートレッグ市場が急速に冷え込んだ時期が重なり合っていたにも関わらず、孤軍奮闘で「100号」まで続いたというのは、実に立派だと思います。

今号では「100号記念特集」ということで、ブートレッグの聖地・西新宿街にまつわる多数の回顧録的なエッセイが満載で、とても読み応えがあります。目次見出しを並べてみても、「The Beatles:音源流出のしくみ」「新宿レコード(西新宿の老舗レコード専門店)」「ドキドキ感が消えてしまった西新宿レコード街」「懐かしき関西のレコード屋」「なつかしやアナログ・ブート」「西新宿コレクター仙人に聞く!ブートレッグの過去、現在、未来を語る」「札幌ラーメン大富=小滝橋通りを見つめて34年」「業界筋が語る現代の音楽業界全体への大きな苦言」「関係者が語る来日アーティストの追憶」「録音狂時代」「流通するちょっとあやしい海外輸入盤」「フォーリンエンジェル麻里果ちゃん100号特別編」「70~80年代懐かしの西新宿7丁目マップ」などなど盛りだくさんです。今から20年ぐらい前の西新宿街をご存知の方には、涙がチョチョ切れる記事ばかりであることは請け合いですね(苦笑)。僕も深夜に時間を忘れて読み込んでしまいました。とても面白かったです。