廃盤日記(増補改訂版)

めざせ!日本全国の中古盤店制覇!(by じみへん)

★ANDY SUMMERS 「SYNAESTHESIA」 GINGER BAKER 参加!

2007年09月06日 | ERIC CLAPTON
 
ジンジャー・ベイカー関連のゲスト参加アルバムの中でもなかなか聴く機会に恵まれなかった作品のひとつに、元ポリスのアンディー・サマーズのソロ・アルバム 『シニスシージア』 があります。新品発売時にはなぜか購入する気になれず、数年が経過した後、中古盤200円オフセール期間中に国内盤仕様の帯付き美品を価格600円(しかも税込み)で購入した記憶がありますね。これはお買い得でした(苦笑)。

しかしながら、事前情報はまったくなく、変わり者のジンジャー・ベイカー卿(失礼!)がこのアルバムのどの曲で、しかもどの程度、実際の演奏に参加・貢献しているのかさえ判らない状態での購入でしたので、なんとも博打的な要素の高い買い物ではありましたが、購入後、さっそくライナーノーツに目を通してみたら、なんのことはない、全9曲中8曲にも参加しており、ほぼ全面的に参加していることが判明しました。これならばジンジャー・ベイカーの代表的なゲスト参加作品として名前を挙げても恥ずかしくないレベルに達しております(笑)。

さらに実際に聴いてみていただければ一目瞭然なのですが、1曲目の冒頭からジンジャー・ベイカーの強烈なドラムは飛ばしに飛ばしまくっており、このアルバムの根幹を成す非常に重要な位置を占めているのであります。うう~む、まさかこんなに貢献度が高かったとは‥‥、意外でした(苦笑)。

全編これインストゥルメンタル演奏なのですが、目を閉じて聴いていると近年のキング・クリムゾンの演奏に非常に近いものを感じましたね。そういえば、アンディー・サマーズはロバート・フリップ翁とも親交が深く、彼の影響を受けているどころか、過去には二人で共作アルバムまで出しておりましたよね。どうしてもアンディー・サマーズの場合、元ポリスというイメージが付きまとって、固定観念的なイメージを抱かれてしまいがちですが、このアルバムの演奏を聴いた限りではジンジャー・ベイカー・ファンはもとより、プログレ好きなクリムゾン・ファンにも気に入ってもらえる作品に仕上がっていると思いました!!オススメです。


◎ANDY SUMMERS 『SYNAESTHESIA』 (JIMCO, JICK-89750)

01. CUBANO REBOP
02. CHOCOLATE OF THE DESPERATE
03. MESHES OF THE AFTERNOON
04. MONK HANGS TEN
05. UMBRELLAS OVER JAVA
06. LOW FLYING DOVES
07. INVISIBLE CITIES
08. SYNAESTHESIA
09. I REMEMBER