五十嵐貴久 『誘拐』
日韓友好条約締結の為、韓国大統領が来日する。
そのタイミングで、現役総理大臣の孫娘誘拐事件が発生。
要求は、条約締結の中止と、身代金30億円。
有力視された犯人は、北朝鮮の工作員なのだが。
予想以上に?面白かったです。
最初の章は、結構辛い展開で、うわーって感じでした。
重くて、どうなるのかと思いましたが、読み進めるにつれて、
犯人に感情移入して、応援したくなってしまいます。
そう、読み手には、誘拐犯は分かっているんです。
犯人の意図が気にないつつ、読み進めました。
ちょっと違った、誘拐ものだと思いました。
読後感も良くて、それも良かったかな~