Zooey's Diary

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フランス風毒コメディ「セラヴィ!」

2018年07月30日 | 映画


2015年11月パリで同時多発テロが発生し、国中が不安や悲しみに包まれていた時、
「お祭り騒ぎのような楽しい雰囲気の映画を作りたい!」という思いで
「最強のふたり」のエリック・トレダノ&オリビエ・ナカシュ監督が作ったという作品。
古城の結婚式の一日の狂想曲。



ベテラン・ウェディングプランナーのマックスは、17世紀の城を式場にした豪華絢爛な結婚式をプロデュースすることになる。
ところがこの日のスタッフは、揃いも揃ってポンコツばかり。
ウェイターは皴々シャツに奇妙なヒゲ、カメラマンは女をひっかけることしか考えず、
バンドのボーカルはワンマンショー気取り、移民のバイトたちはろくに言葉も通じない。
おまけに金持ちの新郎がとんでもない嫌なヤツで、マックスに無理難題を吹っかけてくる。



観始めてしばらく、正直うんざりしました。
登場人物は所かまわずののしり合い、フランス人のエゴの剥き出しがこれでもかと。
メイン料理の肉が腐ったり、それを食べたバンドのメンバーが腹痛で倒れたり、
トラブルに次ぐトラブルですが、それもスタッフのだらしなさがそもそもの原因。
スタッフも情けないし、エリートの新郎の高慢さも鼻に着くし、
そこに決定的な大惨事が。
一体どう収束するの?とハラハラする思いで観て行くと…



あっと驚くどんでん返しがあります。
ああ、こう来るかと。
そこまでは移民問題のマイナス面ばかりが強調されますが
こんな人間愛と夢とをいざなうこともできるのかと。
このクライマックスの為に、嫌な面ばかり見せられ続けたのかと。
数々の伏線は綺麗に収束され、何とも言えない幸福感に包まれます。
2017年のフランスの興行収入ベスト10入りというのも頷けます。
タイトルの「C'EST LA VIE!」は「これが人生さ」というような意味らしい。

公式HP http://cestlavie-movie.jp/

#welovegoo
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2 コメント

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Unknown (tona)
2018-07-31 14:13:38
眼帯を付けて見にいらしたのですか?まさかね。
フランス映画ってちょっと一風変わっていると昔から思っていました。
『シェルブールの雨傘』風とか『ぼくの伯父さん』風とか。(話が古くてごめんなさい。骨董化しています)
アメリカ映画と全然違うではないかという印象でずっときています。というか圧倒的にアメリカ映画になってしまいます。
あっと驚くどんでん返しの映画っていいですね。
エンターテイメントとしてなるべくそういう小説や映画を読んだり見たいとも思いますし、一方映画しか見ていない『薔薇の名前』などうんうん唸りながら読みたいとも思います。
tonaさま (zooey)
2018-07-31 22:13:48
これは先週観まして、結膜炎になる前でした。
結膜炎って突然来るのですね。
フランス映画、ハリウッド映画にはないユニークさがありますね。
「シェルブールの雨傘」は好きです。
数年前、カトリーヌ・ドヌーブが傘会社の女社長という設定のコメディもあったのですよ。
今回のどんでん返しは思わぬ方向から来て、驚きました。
『薔薇の名前』はショーン・コネリー主演の映画は面白かったが、名高い原作は私には難しくて、読み通すのがちょっと大変でした。

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