Zooey's Diary

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エディション・コウジ・シモムラ

2009年03月30日 | グルメ
40歳を過ぎたあたりから、誕生日なんて何処が嬉しいの?と思っていましたが
近年身内をなくしてからは、自分も家族も無事に誕生日を迎えられるということは、それだけで本当にありがたいのだ、と素直に思えるようになりました。
そして今年の誕生日ランチは
「エディション・コウジ・シモムラ」、ミシュラン2009で2つ星を取った新しいお店です。
六本木一丁目駅のすぐ上のビルの一階に入っているのですが、通りに面しての入り口はないらしい。
ビルの中に入ってすぐ、こっそりと控え目な入り口があるのです。
知らなかったら気がつかないような、隠れ家のようなエントランス。
どうもこのシェフ、人を驚かせるようなユーモアがお好きなのかと思ったら、料理にもその精神が一貫しているようでした。

アミューズ「生ハムとケッパーの茎、バジル風味のミニハンバーガー」
ミニハンバーガーといっても、直径3センチ、小指の先くらいのもの。

前菜「フォワグラと無花果のテリーヌ、イチゴ添え、30年物のバルサミコをかけて」(写真)
フォワグラとイチジク?更にイチゴ?と不思議な感覚でしたが、濃厚なバルサミコが、予定調和の世界に引き入れてくれました。

「カダイフを纏った的鯛の軽やかなフリット ブロッコリーのクーリとレモンのコンフィチュール」
カダイフとは、トルコでお菓子に使われる極細の麺のことらしい。
これでふんわり包んだ弾力のある白身の魚に、甘酸っぱいレモンソースがこんなに合うとは…

「鴨のロースト 色々な野菜のソテー添え」
鴨の脂側に格子に包丁を入れて、余分な脂を十分に出して焼き上げたような感じ。

「生クリーム未使用のガナッシュショコラ スパイス風味のサブレ 
ソルベ・カカオのパウダー カカオウォーターと共に」
粉末シャーベットというものを、私は初めて体験しました。
見た目はただのカカオの粉のようなのに、口に含むと確かに冷たい。
一瞬で溶けてしまいますが…
ショコラ・ムースは下村シェフのスペシャリテであるらしい。
なんと上には岩塩が散りばめられ、黒オリーブが顔を覗かせ、そしてオリーブオイルをかけて頂くのです。変わった味…

コーヒーと食後の小菓子「チコリコーヒーのムプディング、カボチャのムース添え」
このお菓子にはカボチャの種がいくつも刺さり、なんとカレー粉の風味がかすかに…

非常に斬新な、目にも鮮やかな食材の組み合わせのお料理の数々でした。
デザートに到っては、イタズラ心極まれリ、という感じ。
どれも美味しく頂きましたが、ただ私にはちょっと行き過ぎ、という気がしないでもない。
濃厚なショコラ・ムースを頂いた後には、カレー粉の風味漂うコーヒー・プディングよりは、季節の果物のプディングの方が嬉しかったかも。
天才シェフの独創的な料理を前にして申し訳ないのですが
でも世の中には、私のような凡庸な舌の持ち主の方が、圧倒的に多いと思うのです。

エディション・コウジ・シモムラ
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