Zooey's Diary

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猫侍の謎

2018年08月17日 | 社会


以前、SNSでこんな絵を見ました。
猫耳兜を被った戦国武将が猫を繋いで散歩させている?
「着甲武人猫散歩逍遥図」なんてもっともらしい名前がついているけれど
これって本物なの?
と思ったら野口哲哉作って。
どういうこと?
よく分からないままに、妙に心に残りました。



銀座のポーラ美術館でその野口哲也氏の展覧会「From Medieval With Love~中世より愛をこめて」。
鎧をまとった侍の人形や絵が50点。
よく目にする、肖像画などに描かれた無表情の侍ではなく、
椅子に座って考え込んでいたり、頬杖をついたり、ぼーっとしている侍たち。
「武士の心を知る前に人の心を知りたい。鎧を纏う人々の中に僕達と同じ感情を探してみたいと思います」とは、パンフレットにある野口氏の言葉。



作品の横についているキャプションがまた、面白い。
この「Old Man」という題名の小さな額には
「箱の中の昆虫が小さな人に見えることがあります。
 反対に、鎧を纏った人間が大きな昆虫に見えることがあります。」



「日本の兜を被ったレンブラント」
晩年破産したレンブラントの財産目録には、日本の兜があったのだそうです。
浪費散財をし尽くした彼は異国の兜を手に入れた後、何度かそれを被ったかもしれないと。



そりゃ侍と言えども、人間だもの。
いつもいかめしい顔をしてる訳にはいかないよね。
落ち込んだり人生を儚んだり、恋に苦しんだこともあったかも。
その自由度はうんと制限されたでしょうけれど…

「着甲武人猫散歩逍遥図」http://blog.livedoor.jp/montagne104/archives/1968157.html
展覧会 http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/index.html

#welovegoo
コメント (6)
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