Zooey's Diary

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5mmの親心

2011年02月24日 | Weblog
婦人画報3月号で印象的だったのは
「皇女の雛あそび」という特集。

京都の百々町にある宝鏡寺(ほうきょうじ)は、
数百体の人形が保存されており「人形寺」とも称されるのだそうです。
”江戸時代は皇室の力を封じ込めようという幕府の命で、皇女をお寺に入れる政策が
特に強化されていたのです。
こうして幼くして出家された皇女の心を慰めようと、御所からは天皇である父君から
季節ごとにお人形が贈られ、いつしか多くの由緒あるお人形がお寺に所蔵される
ようになったのです。”

雅な人形の数々が美しいカラー写真で紹介されていますが
私が特に惹かれたのは
孝明天皇が大切にされていた御所人形だという、
ふっくらとしたあどけない顔の「孝明さん」(写真左下)と
一緒に遊ぶ犬(写真右上)やサルの毛植人形。
犬やサルには、ぬいぐるみのように毛が植え込まれているのですが
ちなみにサルは高さ12㎝なので、写真の犬もその位の大きさかと。
そしてなんと5mmの大きさの、ウサギの芥子人形まであるのです。
(ネットで探してみたのですが写真が見つからなくて残念です)

5mmって…
米粒ほどの大きさではないですか。
それがちゃんとウサギの形をしており、
愛嬌のある、笑ったような顔までしているのです。
(婦人画報には写真が出ていた)
宝鏡寺にはまた、お人形に持たせるお守りというものがあり、
これは全国を探してもここでしか手に入らないとのこと。
大きさは書いてありませんが、人形に持たせるのだから…
やはりごく小さなものなのでしょうね。

私には息子しかいないので雛人形には無縁ですが
自分が小さい頃飾ってもらった豪華な五段のお雛様は
子供心にもなんだか晴れがましく、嬉しいものでした。
皇族であろうが庶民であろうが、昔であろうが今であろうが、
健やかに育って欲しいと子どもに願う心はみな同じ。
その親心が12㎝の犬やサル、5mmのウサギの人形に込められているように思います。


宝鏡寺についての引用サイト
http://www.itohkyuemon.co.jp/site/kyoto/tuu188.html

写真はこちらから http://www.hokyoji.net/newmart.html
コメント (2)
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