さて、先ほどの碁の続きです。
ここまでの手順を再掲します。
94手目まで黒優勢ですが、まだまだ先は長いです。
(第一譜~106)
101=(19-六)
106手目まで見てみましょう。
黒95と手厚いヨセを選びましたが、
この手は恐らく97とオサエておくほうがまさりました。
その理由は後ほど明らかになります。
白104は黒からの出切りを防いだ手です。
目数自体は大したことがないようにも見えますが、かなり手厚い手です。
白としては黒に手厚いヨセを与えず、難しい局面にもちこみたいところです。
黒は105と中央を囲い、106の切りを迎え撃ちます。
(第二譜~117)
この譜から雲行きが怪しくなってきます。
106の切りに対して107から109のアテ、カケツギは正しい応手ではありませんでした。
113と中央を囲って十分かと思ったのですが、、、
(参考図1)
正しくは黒1と引くべきだったようです。
白が2と抵抗してくれば黒3と叩いて黒9まで、
この決め方のほうが実戦より遥かにすっきりとした形でした。
これなら黒良しでした。
実戦黒113と止めたあと、白114のハサミツケが良いヨセです。
黒がアテれば白は当然コウに弾きます。
このコウに実は黒が勝てないのです。
手厚いはずなのにコウに勝てないのは精神的ダメージが大きいです(笑)
この手があるので、95は97におさえる方が良かったです。
(第三譜~137)
ここからは負けコースに転落していきます。
この辺りで秒読みに入りましたが、明らかに乱れてます(笑)
(参考図2)
121は、参考図のようにヨセるのが良かったと思います。
特に黒1を一本打っておくのが、中央の味の関係で逃してはいけない点でした。
また、3のコスミツケが急がれました。
実戦はこの両方を白に打たれてしまっています。
また黒127から135も疑問。
味は悪いですが、11-五にハネて頑張るところでした。
今思えば、この辺りの一連の手が敗着かもしれません。
(第四譜~155)
白にジリジリとヨセられ、ヨセに入った時点で盤10ほど良かった形勢が、
ここではすでに半目勝負になっています。
本当にひどいヨセでした。
あとは中央の黒地の付き具合が勝負です。
白は140から143まで中央にアヤを求め、
154と出て行ったのが決め手でした。
どうやらこの手が成立しては白に残るようです。
155は154の右におさえるしかなかったですが、それでも半目負けだと思います。
さて実戦、黒155のハネだしに対して白は良い手があります。
お恥ずかしい話、見えてませんでした。
次の譜を見る前にみなさんも考えてみてください。
(第五譜~170)
156のアテコミで痺れました。
黒はおさえることができないのです。
おさえると、
(参考図3)
白2の切りから白8まで黒崩壊です。
ということで実戦は157と緩めるよりなく、
170まで大きく食い込まれてしまい、決定的な差となってしまいました。
あとは総譜に委ねます。
(総譜、315手完、白一目半勝ち)
174=(309) 176=(10-二) 178=(7-二) 181=(227) 182=(12-九)
186=(13-一) 195=(198) 239=(273) 240=(2-七)
(コウ取り→184、187、190、193、200、203、206、209、215、218、221、224)
すみません、最後の半コウめんどくさいので省略しますが、最終的に黒315とつなぎます
前譜の時点で勝負あった格好ですが、176から花見コウでとどめを刺しに来られました(笑)
どうせ負けと思って粘ってみたところ、
相手の手順が悪かったこともあってほとんどダメージなくコウを解消することができました。
それどころか少し得したと思います。
が、残念ながら再逆転には至りませんでした。
結局最後は一目半負け。
ということでかなり長くなってしまいましたが
お付き合いいただいた方、
どうもありがとうございます。
反省点だらけの碁でしたが、お楽しみいただけたら幸いです。
もちろん質問や感想は大歓迎でございます。
引き続き、応援のほどよろしくお願いします。
それではまたー
次の手合いも同じような感じで解説していこうと思うので、楽しみにしててください^^
次の手合でのご活躍を楽しみにしております。
今日初めてブログ拝見致しました。
アマの私にも大変勉強になります。ぜひ今後もご継続いただけますか。