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草間彌生美術館

2018-04-13 20:23:39 | 美術
4月12日に、新たにオープンした草間彌生美術館を見にいく。週末しかやっていない完全予約制の美術館で、インターネットで予約、決済して、予約時間に行った。二次元バーコードを読み取り、腕にシールを張られて見学となる。

あまり大きくない美術館なので、階段で登りながらみて、エレベーターで降りてくる設計になっている。ニューヨークにあるグッゲンハイム美術館は、最初にエレベーターで上へ昇って、ぐるぐると回りながら降りる式だったが、どうして、降りる式ではなく登る式なのだろうと思う。

まあ、とにかく昇っていくと2階は1950年代の作品の展示で、草間彌生の初期の作品が展示されている。草間彌生といえば、かぼちゃと水玉みたいなイメージだが、50年代の作品では、それほどそうした形にはなっていない。3階に昇ると、今度は突然に21世紀の最近書かれた作品が展示してあり、水玉というよりも目玉が沢山描かれている。50年代と、21世紀の間の展示はない。

4階は絵画ではなく、光るかぼちゃの展示で、暗い部屋に6人ずつ入り、マジックミラーで四方を囲まれたかぼちゃの立体物が並ぶオブジェをみる。合わせ鏡の仕組みで、どこまでもかぼちゃが続いて見えるので結構面白い。

更に5階まで昇ると、天井のない屋上のような空間に、大きなかぼちゃのオブジェが展示したあった。そこから、エレベータで1階に戻り、売店をチェックして、何も買わずに帰った。まあ、現代美術はそれほど好きな方ではないが、階段を昇っていくときに足元を見ると、階段の構造は壁から薄い板が飛び出ただけで、壁の反対側にはなんの支えもない。高所恐怖症の僕としては、それを見たとたんに、脚がすくんで昇れなくなってしまった。スタイリッシュさを求めて、無理な構造を作るのは良くないと思う。建物もよく見ると、外壁が大きく空いた窓になっていて、構造的に大丈夫なのかと心配になる。開口部を大きく取ったにも関わらず、作品保護のためかブラインドを下ろしているので、一体こんなことをしてどんな意味があるのだろうと疑問に思う。

建物を出ると、ちょうどお昼時になったので、美術館の近くにある蕎麦屋へ行って定食を食べる。昔は「松下」という日本料理の名店があったところだが、現在では息子が店を継いで、蕎麦屋となり店名も変わっているが、きちんとした料理も出しておいしかった。

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