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気軽に観て楽しめる「6デイズ/7ナイツ」

2017-10-20 13:01:18 | 映画
ハリソン・フォードとアン・ヘッシュが共演した「6デイズ/7ナイツ」を観る。1998年の娯楽映画。無人島の男女を描く作品で、こうした映画は昔からある。それに至る経緯はともあれ、何らかの原因で無人島にたどり着いた男女の話で、たいていの場合は女性のほうが社会的な地位が高く、男性は地位が低いのだが、無人島での生活力の差で立場が次第に逆転してしまうという話。

記憶をたどると、無声映画時代にも1919年にセシル・B・デミル監督が「男性と女性」を撮っている。これはグロリア・スワンソンが主演で、貴族の女性とその執事という設定。この映画には原作があり、「ピーター・パン」の作者ジェイムス・バリーの書いた「あっぱれクライトン」という1902年の芝居の映画化だった。

この芝居は、その後1957年にも映画化されているし、イタリアのウェルトミュラー監督の1974年の作品「流されて」も基本的には同じ話。ただし、この映画では明確にはクレジットされていなかった。

この「6デイズ/7ナイツ」も基本的な構造は同じで、飛行士のハリソン・フォードとニュー・ヨークから来たバリ・キャリのアン・ヘッシュが、無人島で一週間を過ごすうちに最初は対立するが、最後には愛を感じるようになるというコメディ。

話に深みがあるわけではないが、まあ、気軽に観れて楽しいという点では大変良いと思った。